第八話 ギャル召喚士、覚醒。そしてロロイと共にゴブリンオーガ討伐へ。
ロロイの救援で命拾いしたソラは、気を引き締めて奥へ進んでいた。
「さっきはマジで死ぬかと思った……」
「油断は禁物よ。ここから先はゴブリンの巣に近いわ」
ラムネ・メラ・バブルも緊張した様子で揺れている。
そんな中、通路の先から魔物の気配が近づいてきた。
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魔物を倒すたびに、ソラの視界にウィンドウが開く。
《召喚士レベルが上昇しました》
《召喚士Lv3 → Lv4》
《新規スライム召喚枠解放》
《攻撃系スライムが召喚可能になりました》
「えっ、また増えるの!? ウチのパーティ強化やばくない!?」
ロロイは驚きつつも微笑む。
「あなた……本当に只者じゃないわね」
ソラは手を前に出し、息を整えた。
「……召喚!」
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赤黒い魔法陣が展開し、鋭い光が弾ける。
現れたのは――
黒い稲妻をまとったスライム。
「ぷるるっ……!」
ソラは鑑定を発動。
【種族】サンダースライム
【スキル】ライトニングショット(小)/感電付与
【特徴】瞬間火力に優れる。
ソラは目を輝かせた。
「やばっ……めっちゃ強そう!!」
ロロイは驚愕し、思わず声を上げた。
「雷系スキルを持つのは“雷鳴の谷”に生息する魔物くらいよ?
そんなスライムを召喚するなんて……ソラさん、本当に何者なの……?」
ソラは笑顔でスライムに手を伸ばした。
「今日からアンタは“ライム”ね!」
「ぷるるっ!!」
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その瞬間、ソラの視界に新たなウィンドウが開く。
《新スキル:召喚連携》
《効果:複数スライムの攻撃を同時発動可能》
「同時攻撃!? ウチ、めっちゃ強くなってない!?」
ロロイは感心したように頷く。
「召喚士でそのスキル……聞いたことないわ」
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奥の広間に到達すると、巨大な影が立ちはだかった。
――ゴブリンオーガ。
その周囲には手下のゴブリンたちが群れていた。
• ゴブリンディフェンダー(盾持ち)
• ゴブリンソルジャー(槍持ち)
ソラは息を呑む。
「うわ……デカッ……!」
ロロイは双剣を抜き、構えた。
「ソラさん、手下は任せて。あなたはオーガに集中して!」
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ロロイが地を蹴った瞬間、
風のように姿が消えた。
次の瞬間――
ザシュッ! ザンッ!
盾を構えたディフェンダーが一瞬で切り伏せられ、
ソルジャーたちも反応する間もなく倒れていく。
ソラは目を丸くした。
「ロロイさん……めっちゃ強いじゃん……!」
ロロイは振り返り、笑った。
「双剣使いのアタッカーよ。
あなたを助けるくらい、当然でしょ?」
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オーガが咆哮し、棍棒を振り下ろす。
「メラ、火球! ライム、雷撃! ラムネ、サポート! バブル、足場お願い!」
四体のスライムが一斉に動く。
• メラの炎がオーガの腕を焼き
• ライムの雷撃が動きを止め
• ラムネの回復がソラを支え
• バブルが足元を整えて動きやすくする
ソラは新スキルを発動した。
「召喚連携!!」
炎・雷・水・清浄の力が一斉にオーガへ叩き込まれた。
ドォォォン!!
オーガが膝をつく。
ロロイが跳躍し、双剣を交差させる。
「とどめよ!」
ザシュッ!!
オーガは崩れ落ちた。
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静寂が戻り、ソラの視界にウィンドウが開く。
《召喚士レベルが上昇しました》
《Lv4 → Lv7》
《全能力が上昇しました》
「レベル……3も上がった!? やばっ!」
ロロイは笑いながら肩をすくめた。
「オーガはEランクの中でも強敵だからね。
でも……よく頑張ったわ、ソラさん」
ソラはスライムたちを抱きしめた。
「みんな、ありがと〜!!」
ロロイは洞窟の奥を見つめながら言った。
「ソラさん……あなた、本当に強くなるわよ。
この先、もっと大きな力が必要になるかもしれないけど……
その時は、また一緒に戦いましょう」
ソラは笑顔で頷いた。
「もちろん! ウチ、もっと強くなるから!」




