第四話 ギャル召喚士、冒険者ギルドデビュー。
森の奥へ進むと、視界がふっと開けた。
小高い丘の上に、淡い緑色の葉をつけた薬草が一面に広がっている。
「うわ……めっちゃ生えてるじゃん……!」
ロロイは目を輝かせ、籠を抱えて駆け寄った。
「これよ、これ! この薬草が欲しかったの!
ソラさん、本当にありがとう!」
ソラは胸を張る。
「任せてって言ったしね〜。ラムネとメラもお疲れ!」
「ぷるるっ♪」「ぷるるるっ!」
ロロイは夢中で薬草を摘み、あっという間に籠いっぱいにした。
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森を抜け、帝都の城壁が見えてくる。
「ふぅ〜……やっと戻ってきた〜!」
「ソラさん、本当に助かったわ。ありがとう」
ロロイは深く頭を下げた。
「いえいえ〜! ウチも楽しかったし!」
ソラが手を振って別れようとしたその瞬間――
「ソラさん、ちょっと待って!」
ロロイが慌てて呼び止めた。
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「あと少しだけ付き合ってほしいの。
ソラさんに紹介したい場所があるの」
「え、なになに? 気になる〜!」
ロロイはソラを連れて大通りへ戻り、
時計塔の広場を横切って反対側を指差した。
「ほら、あのレンガ造りの建物。
あれが“冒険者ギルド”よ。……知らない?」
ソラは即答した。
「うん、知らない!」
ロロイは目を丸くした。
「そ、そうなのね……じゃあ入ったほうが早いわ!」
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扉を開けた瞬間、熱気がぶわっと押し寄せた。
筋肉質の男たちが笑い合い、
受付前には依頼書を持った冒険者が列を作り、
酒場スペースでは昼間から盛り上がっている。
「うわっ……なんか体育会系の匂いする……!」
ロロイはきょろきょろと周囲を見回し、
「あ、いた!」と声を上げた。
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ロロイが駆け寄った先には、
赤髪をポニーテールにした女性――ロゼリーがいた。
「ロゼリー、依頼達成よ! それと、この子がソラさん!」
ロゼリーはソラを見て、ぱっと笑顔になった。
「初めまして! ロゼリーよ。ロロイから聞いたわ。
デスラビットをスライムで倒したって本当?」
ロロイは興奮気味に語り出す。
「本当よ! しかもスライムが二体もいて、
その子たちがまた強くて可愛くて……!」
ソラは照れながら頭をかいた。
「いや〜、ウチもビビったけどね〜……」
ロゼリーは腕を組み、満足げに頷く。
「それなら期待の新人さんね!
ソラさん、冒険者登録してみない?」
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ソラは少し考えた。
(……お金、必要だし。
ロロイさんにも助けてもらったし……
ここで働くのもアリかも?)
「やる! ウチ、登録する!」
ロゼリーは嬉しそうに書類を取り出した。
「じゃあ説明するわね。
ギルドにはクラスがあって、Fから始まってSSまであるの。
依頼をこなすほどランクが上がって、報酬も増えるわ」
「へぇ〜、ゲームみたい!」
「魔物素材の買取もしてるし、依頼の報酬もここで受け取れるの。
ソラさんならすぐ上を目指せるわよ」
ロゼリーは手際よく書類をまとめ、
金属製のカードを差し出した。
「はい、これがギルドカード。
今日からあなたも冒険者よ!」
ソラはカードを受け取り、胸が高鳴った。
「なんか……ウチ、異世界生活っぽくなってきた〜!」
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ロロイと別れ、ギルドを出る。
空を見上げると、
夕焼けが帝都の屋根を赤く染めていた。
「……やば、もう夕方じゃん。
宿屋探さなきゃ〜……」
ラムネとメラが肩と腕の上で揺れる。
「ぷるるっ♪」「ぷるるるっ!」
ソラは笑いながら歩き出した。
「よし、今日泊まるとこ探そっか!」
こうして、ソラとスライム達は宿屋を探し始めたのだった。




