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第三話 ギャル召喚士、初戦でチート連発!?そして“炎の仲間”メラ誕生。

帝都の外れにある森は、昼間でも薄暗く、ひんやりとした空気が漂っていた。

ソラは外套のフードを押さえながら、ロロイの後ろを歩く。


「……なんか、雰囲気あるね……」


「ええ。でも、気をつけて。魔物が出るって噂もあるから」


ロロイが言いかけた瞬間――


ガサッ……!


茂みが揺れた。


ソラはビクッと肩を跳ねさせる。


「ちょ、ちょっと待って!? 今の絶対なんかいたよね!?」


ラムネがぷるぷる震え、ソラの肩から地面へ降りた。


「ぷるる……!」


ロロイが息を呑む。


「ソラさん……来るわよ!」




茂みから飛び出してきたのは、黒い毛並みと赤い目を持つ巨大なウサギ。


――デスラビット。


「え、ウサギ……? いやデカッ!? 怖ッ!!」


ロロイが叫ぶ。


「ソラさん、あれは普通の冒険者でも二人がかりでやっと倒せるレベルなの!」


ソラは慌てて鑑定を発動した。




《鑑定》


【魔物名】デスラビット

【レベル】8

【危険度】D

【特徴】高速突進・噛みつき攻撃

【備考】初心者単独での討伐は推奨されない。



「……レベル8!? ウチまだ戦闘経験ゼロなんだけど!?」


ロロイは震えながら言う。


「逃げましょう! スライムじゃ勝てないわ!」


しかし――


ラムネはソラの前に跳ね出た。




「ぷるるっ!!」


ラムネの体が淡く光り、ソラのステータス画面が勝手に開く。


《共有スキル発動:スライムの加護》

《召喚士の魔力をスライムへ一時付与》


「え、勝手にスキル使われてんだけど!?

 てか光ってるし!?」


ラムネのステータスが更新される。




【レベル】1 → 3

【HP】50 → 150

【攻撃】10 → 40

【防御】20 → 60

【魔力】30 → 120

【新スキル】癒しのしずく(小)



ロロイは目を見開いた。


「スライムって……こんなに強かったかしら!?

 私、こんなの見たことないわよ!」


ソラも叫ぶ。


「ウチも初めて見たし!!」




デスラビットが高速で突進してくる。


「きゃっ!?」


ラムネは跳ねて避け、体を伸ばしてムチのように叩きつけた。


バシィッ!!


デスラビットが吹き飛ぶ。


「ぷるるっ!!」


さらに光が走り、ラムネの能力が上昇する。


《一時強化:攻撃+20、防御+30、魔力+40》


「え、強化幅エグくない!? ウチのMPめっちゃ吸われてるんだけど!」




ラムネが高く跳ね、デスラビットの頭上に落下。


ドンッ!!


地面が揺れ、デスラビットは動かなくなった。


ソラは恐る恐る近づく。


「……勝った?」


「ぷるるっ♪」


ロロイは胸を押さえながら言う。


「スライム一体で……初心者殺しのデスラビットを……」


ソラはラムネを抱き上げ、頬ずりした。


「ラムネ、マジ天才じゃん!!」




ソラの視界に新たなウィンドウが開く。


《召喚士レベルが上昇しました》

《召喚士Lv1 → Lv2》

《召喚枠+1解放》


「召喚枠!? ウチ、もう一体呼べるの!?」


ロロイは驚愕する。


「召喚士って……そんな成長の仕方するの……?」




ソラは胸の前で手を組み、息を整える。


「……いくよ。

 “召喚――!”」


地面に魔法陣が広がり、赤い光が立ち上る。


「え、なんか炎っぽいんだけど!? 大丈夫!?」


光が収束し――

メラメラと小さな炎をまとった赤いスライムが現れた。


「ぷるるるっ!!」


ソラは目を丸くした。


「え、めっちゃ燃えてる!? でも可愛いんだけど!!」


ロロイは驚愕し、思わず声を上げる。


「火山帯にいるスライムが……仲間!?

 ソラさんは只者じゃないわね……!」




《鑑定》


【種族】ファイアスライム

【レベル】1

【魔力】120

【スキル】ファイアボール(小)/火属性耐性

【特徴】攻撃支援に優れる。召喚士の魔力と相性が良い。



ソラはテンション爆上がり。


「攻撃系!? ウチのパーティ、強すぎじゃん!!」


ラムネも嬉しそうに跳ねる。


「ぷるるっ♪」


ファイアスライムも元気よく揺れる。


「ぷるるるっ!」




ソラは少し考え、にっこり笑った。


「炎っぽいし……

 あなたは“メラ”でどう?」


「ぷるるっ!!」


メラは嬉しそうに炎をぱちぱち弾けさせた。


ロロイは呆れ半分、感心半分で微笑む。


「本当に……ソラさんは只者じゃないわね……」


ソラは胸を張った。


「これでウチのパーティ、マジ最強じゃん!」




薬草採取はまだ続く。

だが、ソラの心は不思議と軽かった。


ラムネとメラ。

二体のスライムに囲まれながら、ソラとロロイは歩き出す。


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