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綺麗な君へ  作者: 二藍
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リコンの理由

[リコンの理由]


あれから何年の月日が経っただろう?

僕は今、可愛い子供に囲まれて幸せに過ごしている。

この子たちも彼女の顔を引き継いで美しい顔立ちに育っている。

西洋人形のような美しい顔立ちだ。


そんなある日、幼稚園の帰り道のことだった。夕陽があの日の炎を思い出させる。

少ししんみりとしていると、今年年中になった娘が聞いてきた。

「なんで、わたしのいえはままがいないの?」

よくできた質問だと感心した。

「それはね、ままが悪いことをしたからだよ」

「フーン」

「ぱぱ!」

「どうしたの?」

「今日ね……」

なんてたわいのない会話しながら僕と娘は帰路を進んだ。


寝室は完全に電気が落とされ、何も見えない状態だった。

僕は今日の娘との会話を思い出した。

なんでままがいないの?

その理由は簡単だ。

ままが悪いことをしたから。


彼女があの美しさを失ったから。


僕は不変的な美しさを求めているのであってその時の美しさを求めているわけではない。

だこら離婚した。

僕は彼女の顔と見た目が好きだったから、それがなくなった彼女は要らなかった。

興味のない物を買う趣味は昔からなかった。


彼女は懇願して、整形までしたが僕は満足しなかった。醜くなった彼女のことは僕は興味がない。

彼女が僕のことを愛していようとそれは関係ないことだ。


だから娘は美しくあってほしい。変わらないで欲しい。

暗くてよく見えない彼の瞳は狂気に満ちていた。


「おやすみ、()()()()

読んで頂きありがとうございます。

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