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ツガイ~黒龍~  作者: サルモン
4/4

4話 5円玉

ああああああ

 それは半魚人のような見た目で、冷気を纏い、悪魔のようなオーラを放っていて、鋭い牙と爪をもち俺たちのほうへ向かってくる。それはロボットみたいに。


和也「おい、なんだあいつは.....?」


煉は「さぁな、ただあの爪にやられたら致命傷だな......」


変異ツガイ「ガ....ガ......ガァァァ!!!!」


変異ツガイは走ってきた。そして鋭い爪を振りかざした。しかしそれは空振り、煉たちはよけ、攻撃しようとしたが、変異ツガイは和也との距離を一瞬で縮め、爪で攻撃しようとする。


和也「こ、こっちに来やがった!!」


和也はその爪をパイプではじき、顎に一発ぶちこんだ。そして変異ツガイは下がり、煉によって肩あたりをハンドガンで撃たれた。


変異ツガイ「グ......グ.....ガ.....ガ......グァ!!!!」


変異ツガイはそんな攻撃にひるむことなくすぐ和也を襲った。


煉「こいつ.....!!ビクともしねぇぞ!!」


和也(こいつ.....まじか!!)


和也は変異ツガイの攻撃をすべてはじこうとしたが少し爪がかすった。しかし和也はパイプでヤツの腹を突き、煉はヤツの足を撃った。


煉(こいつ......どんだけタフなんだ......肩を撃っても腕はいともたやすく振り回せるし足を撃っても余裕で歩くし、なんなんだ......あいつは!!)


和也は変異ツガイが繰り出す全ての攻撃をパイプ一つで防いでいる。


煉「和也!!少し待ってくれ!!」


和也「なんだ.....?まぁいいけどよ!早くしてくれよ!」と和也は攻撃を防ぎながら言った。


そして煉はあたりを見渡した。


煉は(ここは研究室だヤツの情報がどこかにあるはず.....!!)


煉が探しているうちに、変異ツガイが煉の方に向かった。それは素早く、悪魔のような顔で襲ってきたのだった。


和也「煉!後ろだ!ツガイが来るぞ!」


和也の大きな声は煉に届いた。その声に反応し、変異ツガイの攻撃を回避した。


煉「あっぶね!」


煉は回避した後すぐさま銃口を向け、変異ツガイに3発発砲した。一発は腰あたりに、もう一発は胸あたりに、最後は変異ツガイにはあたらずに地面の方にいった。


煉(くっそ、まじか。少し動揺したな........)


回避したものの、ヤツはすぐに攻撃を仕掛ける。それも回避したが、手が滑ってハンドガンを落としてしまった。煉はそれを拾う余裕もなくヤツの攻撃をかわし続ける。


煉「おい、おまえ、やんのか?」といい、煉は腰あたりに装飾していた果物ナイフを抜いた。そしてそれで変異ツガイの爪を防ぐ。


煉「おまえの弱点を見つけた、それは爪が長すぎて近づけばまともに振りかざしてもあたらない!」


煉は変異ツガイの懐に入り果物ナイフで切り刻んだ。しかしヤツは腕の関節をまげて、煉の体を突き刺すように向けた。すると変異ツガイの後ろから和也が走ってきた。和也はヤツの後頭部に鉄パイプをぶつけた。そして変異ツガイは和也の方を向いた。


和也「煉.......おまえは決定的な弱点を探すことが仕事だろ?ならこいつは俺に任せておけ!」


煉「お、おう、わかった。耐えててくれ。和也......!!」


煉はハンドガンを拾い、研究所の隅々まで探した。手がかりを。そして煉は一つの棚の方を見た。煉は棚に近づきあれこれと探した。それでついにヤツに関する書類を見つけた。そこにはこう書かれていた。


半魚人の見た目をしたツガイ:鋭い爪と牙を持っている。基本的に体は丈夫でタフである。このツガイはマンボウの遺伝子を混ぜることによってできた変異ツガイ。そしてここが一番重要だ。それはこのツガイはとても熱に弱いということだ。


煉(み.....みつけた!!)


煉「おい!みつけたぞ!!こいつの弱点を!」


和也「くっ、な、なんだ!!」


煉「こいつは熱に弱い!!どれぐらい弱いかは知らん!!」


和也「熱ね、なるほど......!」


和也は変異ツガイを蹴り飛ばし、ポケットから財布を出し5円玉を出した。


和也「カーテンと窓を開けてくれ!!それと水だ!!」


煉「お、おう。」


煉は黒いカーテンと窓すべて開け、蛇口から水を流す。


和也「太陽の位置は?!」


煉「ドアを正面からみて左だ!」


そうして和也はヤツから逃げ回り、5円玉を太陽の方向に置き、蛇口の水で全身を濡らして、指先から5円玉に水を垂らす。5円玉は銅色に輝き美しい光を放っている。そしてある程度ヤツとの距離ができていたが、和也の方へ直進してきている。そこを煉足元を撃ち続ける。そして変異ツガイは足が遅くなり時間がたち、5円玉から煙がでる。


煉「まさか......!レンズ効果か......!」


和也「そうだ、これなら熱ができる!!」


そして5円玉が燃える。


和也(あ、ここから何も考えてなかった.....これどうやって炎をぶつけるんだ......?持てなくないか......?」


和也は動揺した。自分の過ちと近づいてくる変異ツガイに。和也が動揺しているうちに煉が走ってきて、燃えた5円玉を手にした。


煉「これくらいの炎、耐えれる.....!!」」


そして煉はそばまで来たヤツの攻撃をかわし、5円玉をぶつけた。


煉「和也!!いまだ!鉄パイプで!!」


和也「はっ、そうか!わかった!」


煉が燃える5円玉をぶつけ、ヤツが爪を振りかざそうとした瞬間その5円玉を包むように鉄パイプが支えている。そしてヤツとの距離も取れ、とうとうヤツの全身が燃えた。


変異ツガイ「ガ......ガ.......レ.....ィ..........ナァ....!!」


とうとうヤツは倒れた。煉はすぐに手を蛇口にいれ包帯を巻いた。和也は鉄パイプを蛇口で洗い流し鉄を冷ました。気づけばヤツは黒焦げになっていた。


煉「こいつだって元は人間だったんだな。まぁ人間時代のことは分かんねぇけどな。」


煉は準備室に入った。そこには荷物が置いてあった。服や時計、カバンなど。煉はカバンの中を調べる。

そして1枚の写真を見つけた。そこには一人の男性と一人の女性だった。煉は写真を裏向けた。そこには玲奈と書かれていたのだった。そして煉は変異ツガイが死に際に口にした言葉が玲奈だということもすぐさま理解したようだ。


煉(そうか......こいつには愛する人間がいたわけか.......)


和也「お?どうした?」といい和也が部屋をのぞいた。


煉「なぁ和也......5円玉あるか......?」


和也「ん?もちろんあるけど......?」


煉「1枚くれ。」


和也は不思議そうに首を傾げた後、縦に首を振って財布から5円玉を出し、煉に渡した。


煉は変異ツガイの死体に向かった。そして5円玉を死体の上にのせた。


和也「ど、どうした?こいつの上に5円玉なんかおいてよ?」


煉「いや、こいつには愛する人がいた。だけどこんな姿にされ、離れ離れになった。玲奈さんは生きてるか死んでるかもわかんねぇけど、いつか二人が再会できることをを願うぜ。ご縁がありますように。」


和也「そうか......でもよ......そのダジャレは寒いぜ......?」


煉はため息をついた。


煉「まぁ、とりあえず落ち着いたことだし、あたりを調べよう。」


和也「おう!」


煉と和也は研究室全体を調べた。そして煉は1枚のメモを見つけた。


煉「ん?これは?」


そのメモにはこう書かれていた。


病院→採掘所:実験用ウイルスの譲渡→基地:黒蝉醜作成実験→仙藤寺:研究所での研究


煉「こ、これはヤツのルートか?」


和也「ん?どれどれ?」


和也は煉の持っているメモを見て、言った。


和也「煉、この仙藤寺って、お前の親戚がやっているところだよな?」


煉は大きく目を開いた。


煉「仙藤寺......まずいぞ!ここは数ある避難所の一つに指定されている......!!」


和也「ま、まじかよ。」


煉「そうとなれば早急にヤツのルートを辿ろう。」


和也「なんでだ......?煉、避難しないのか......?」


煉「あ、言い忘れてた。俺、とある人と約束したんだ。俺の任務が終わってから避難させてやるって。」


和也「そんなん破って避難しようぜ。命の方が大切だろ。」


煉「いや、俺はそんなことはできない。運命に抗えない。和也一人だけでも避難しろ。」


和也「俺はお前についていくって決めたんだ。だから避難しねぇよ。」


煉「分かった。なら行こう、採掘所に!」


二人は病院をでて、二人でバイクに乗り、出発した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


???「ふ~ん、なるほどね。こうすればいいのか。」


???は注射器を出し拘束されている人たちに次々と打った。


???「本来はもっとできたはずなのに、逃げられたらからな~しょうがない。小田切さんに頼むか~実験用のヒトを。」


???はアサルトライフルを装備して顔はマスク (ヘルメット) で隠れていた。









ああああああああ

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