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ツガイ~黒龍~  作者: サルモン
3/4

3話 病院②

oh......

 ~2年前~ 


???①(ふむ、そういうことか。もう直に完成するぞ。)


院内のとある部屋で白衣を着た医者がいた。医者は眼鏡をクィッとあげにやけている。そしてその部屋にガタイの大きな人物が入ってきた。


???②「進行状況は?」


???①「おっと、もう直に完成する。完成したら送ればいいんだろ全員に。」


???②「そうだ、私だけではなくあいつらにも送ってやれ。いいサンプルになるだろう。」


???①「わかった。それと2年後についてだが、私はテロを起こそうと思ってる。」


???②「早いな。なにか訳でも?」


???①「そんな重要ではないが、とある怪異の体液を入手した。それとショーは早い方がいいだろ?そう君も思わないかい?ブラウンさん。」


ブラウン「まぁ、なんでもいいが。」


そして、ふたりは目の前の化け物が眠り入っているカプセルを見た。


 ~現在~


和也「薄暗くてこえぇな。」


煉と和也は院内を進む。そして、煉がいきなり立ち止まった。


煉「院長室に向かおう。もしかしたらそこに何か手がかりがあるはずだ。」


和也「お、おう。確か院長室は3階だったな。階段はすぐそこだ。」といい階段に指をさす。


そして二人は階段をのぼろうとするが、およそ5体ぐらいのツガイが現れた。

煉と和也はツガイたちの顔をみて驚愕した。それは昨日までともに授業を受けていたクラスメートたちだったからだ。煉は唇を噛みしめ、クラスメートだった者たちに銃口を向けた。


煉「やるしかない!こいつらを!」


和也は煉の肩に手を置いた。


和也「お、おいまじかよ。やんのか?」


和也は少し声を震わせたが、すぐに覚悟を決めた。


煉「やる。迷いが生まれないうちに!」


和也は鉄パイプをそのツガイたちに向け、目を開いていた。


煉「いくぞ、お前ら。」といいそのツガイたちに発砲した。


何体かそのツガイたちにヒットしたが倒れない。そして、煉のハンドガンは弾切れをおこした。


煉(クソッ、弾切れだ。リロードしないと!)


すると一体のツガイが煉に向かって飛び込んできた。しかし、和也が鉄パイプでそのツガイの顔面を叩き飛ばした。そのままそのツガイの顔面を叩き、さらに叩き、原形が分からなくなるまで叩いた。


煉「よし!リロードできたぞ。」


和也「わかった!一旦さがる!」


煉は銃口をそのツガイたちに向け発砲した。そして死体に歩み寄った。


煉「ふう~これで全滅か?」


和也「いや!まだだ!」


突然、煉の背後から立ち上がったツガイを和也が叩きのめした。


煉「あっぶねぇ~和也ありがとう!」


和也「油断すんなって、まぁこれで3階には行けるな。」


煉「そうだな、行こう。」


煉と和也は階段をのぼって3階の院長室にたどり着いた。


煉「思ったよりツガイの数が少ないな。」


和也「あいつらツガイっていうのか?」


煉「あぁ、そうらしい。俺も耳で聴いただけだ。」


そして、煉は扉を開き院長室の中に入った。


煉(デスクだ。そこに何かあるはず......)


煉はデスクの引き出しを開けた。そこにあった何枚もの書類をデスクに出し、手がかりとなるものを探した。そこで煉は1枚の書類に目がとまった。


煉(ん?これは......)


その書類には、院長について書かれていた。


煉(名前が書いてある......!!ニコラス・ウッド......?外国人か?)


和也「なんか見つけたのか?」


煉「あぁ、見つけた。名前と容姿だ。一応血液型も。」


煉は書類を裏向けた。すると、その書類にはメモが書いてあった。

一階手術室奥の扉、私の研究所。0313と書いてあった。


和也「おい、やったな!手がかりだ!」


煉「よし、直ちに向かうぞ。」


和也「おう!」


二人は階段を下りて研究所へ向かった。しかし、途中で一体のツガイと遭遇した。そのツガイは二人が知っている人物だった。


煉「山崎......」


そこにはツガイとなった山崎の姿があった。しかし襲ってこない。と思いきや走り出してきた。

煉は準備をしてなかったので硬直したがスルーして和也の方を襲った。だが、和也の反射で山崎の頭に鉄パイプをぶつけた。


和也「山崎じゃねぇか......まじかよ。」


山崎「あ、あ、あう。」


和也は思いっきり頭を何度もたたきつぶし、とうとう山崎は倒れた。


和也「なんで山崎は煉を襲わなかった......?」


煉「分からない......ただ、こういうのは二度目だ。」


和也「不思議だな......なにか知らないツガイの生態があるのかもな。」


煉(もしかしたら.......そんなことが......??)


煉は考え込んでいた。ツガイの生態について。そして行き着いた答えは。


煉「もしかしたら、ツガイは初めに見た人間は襲う対象にならないんじゃないか?」


和也「そんな馬鹿な......山崎、だとしたらお前が最後なんだな......」


二人は山崎の死体を見てその場を後にした。

途中いくつかのツガイがいたが、難なく突破し、扉の前にたどり着いた。


煉(えっと......パスワードは......0313だな。)


煉はパスワードを入力し扉を開け、侵入した。


ザザザ・・・


???「ふむ、この声が聞こえているということは、私の小さな研究所に侵入したな?」


煉と和也はあたりを見渡す。そして、この声はスピーカーから流れていた。


???「ここまで来たのなら少し雑談でもしよう。」


煉「ああ、いいぜ。何者なんだお前は。」


???「私には夢がある。それはこの地を、この世界を穢した人間どもを排除することだ。」


煉(なんだか会話が合わないぞ......?)


和也「おい、煉。これ録音だ......!」


煉「がちか、はず。」


録音はまだ続く。


???「この世界は自然が美しい。だがその自然はゴミと汚い空気で汚染されている。そんなことがあっていいのか!!いや、ぜんぜんよくない。」


煉「おいおいおい、んなこたぁしらねぇよ。」


和也「こいつがあのニックなんじゃねぇの?」


???「しかも、この地球には多すぎるほどに問題を抱えている。地球温暖化や海洋プラスチックごみによる汚染、森林は減り、大気は汚れる。それを招いたのは誰だ!そう人間さ。神はなぜ人間に神罰を与えない......?だから思ったさ、私が神になればいいとね。」


煉と和也はゾッとした。そして、研究室の奥にあったカプセルが開く。そこにはみずみずしく、半魚人のような見た目をした爪の鋭い化け物がいた。


???「あ~カプセルが開いちゃった。あの爪でやられてしまっては致命傷は避けられないな。あと、ひとつだけ言わなければならないことがある。あの変異したツガイはすでに私を認識済みだ。」


煉と和也は身構えた。襲ってくる変異したツガイに対して。

あまままままままままままままままま

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