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ツガイ~黒龍~  作者: サルモン
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2話 病院①

文弱ですんません。この物語に登場する人物や場所、設定は実在しません。あと誤字あったらおしえてください。

 この猿神市は海があり、山があり、そして伝説が記録されている。奈良時代、この地に黒蝉醜と呼ばれる妖怪がいた。黒蝉醜は数多の人間を殺害し、自身のつがいにした。そして、とある日一人の男がその怪異を討伐した。その男の名は "西園寺 龍之介" という。


山本「分かったか?これは運命だ。子孫である君に課せられた運命だ。」


煉「俺は関係ない。ただその人がすごかっただけです。」


山本「仙藤寺前の宿泊施設。そこが現在の避難所だ。」


煉は仙藤寺と聞いてあることを思い出した。そこは一年中桜が咲く宿泊施設だ。


煉「仙藤寺......!!」


山本「そう、君の親戚が経営している宿泊施設だ。そこには黒蝉醜と龍之介にかかわる資料がある。もしかしたら君の知り合いが避難しているかもな。」


煉「そこに連れて行ってください!!」


山本「俺も連れて行ってやりたいが、君にはこの事態と戦う宿命にある。」


煉は山本に近づき問う。


煉「何をすればいい?俺は何をすればいいんですか?」


山本「ほう、ただで行かせないということは瞬時に理解したようだな。」


煉は覚悟をきめた目で山本を見つめる。


山本「そうだな、三か所だ。病院、採掘所、軍事基地にいってもらいたい。まずは病院からだ。」


煉「何のためにですか?」


煉は疑問の眼差しを山本に向けた。


山本「情報収集だ。この事態を引き起こした奴のな。あと一応情報は少しだけある。」


煉「教えてください。」


山本「首謀者は医者兼研究者らしい。その仲間が採掘所で見つかり、そして基地から首謀者が来たという報告があったらしい。」


煉「なるほど。病院はどこのですか?」


山本「おそらくだが、丹久病院だ。」


煉「あそこか。」


山本「すまんが、一人でいってくれ。俺にはやるべきことがある。」


煉「え?まじですか?」


山本「ああ、バイクを貸そう。あとこれも。」


山本はハンドガンと弾を渡した。


山本「それがあればいいだろう。弾もなくなる心配はない。」


煉「あ、ありがとうございます。」(いったい何者なんだ?)


山本「今すぐ行ってくれ、健闘を祈るぞ。」


煉は複雑な気持ちでバイクに乗り病院へ向かった。病院へ向かう途中も地獄のような景色だった。助けを求める声が聞こえるが手遅れだったり、ツガイたちが襲ってきたりもあったが問題なく着いた。


煉(免許とっていてよかった~とりま入るか。)


煉はゆっくり中をのぞきながら病院に入った。中は少し暗くて血痕がある。最初は暗くて見えなかったが奥にツガイがいた。ヤツは気づくと向かってきた。煉は銃口を向け、脳天に放った。

そしてツガイは倒れた。念のために一発弾をぶち込んだ。それとほぼ同時に近くの部屋から物音がした気がした。煉はその部屋に向かおうとしたが、ツガイの歩く音が煉に聞こえた。


煉(後ろに足音!)


煉は振り向きハンドガンを構える。そこにはツガイがいた。しかしそのツガイは襲ってこない。


煉(ん?襲ってこない......なぜ?)


煉はしばらくそのツガイの行動を見ていたが、一向に襲ってくる気配がなかった。煉は恐る恐るそのツガイに近づいた。が、いくら近づいても襲ってこない。煉はハンドガンをツガイの脳に撃った。

そしてツガイは倒れて、また同時に部屋から物音が聞こえた。


煉(今物音がこの部屋から聞こえたな。)


煉は慎重に部屋に入った。しかしなにもない。一歩部屋を歩くと床と靴がこすれる音がした。またそれと同時にガタンという音が聞こえた。煉はタンスの方を見て向かった。そして勢いよく開けた。


???「ヒィッ!!」


煉が見たのは親友である和也だった。


和也「だ、だれだ!」


和也は恐怖ゆえにそれが煉であることに気がつかなかった。


煉「俺だよ。俺、西園寺 煉。」


和也「煉......?煉!煉か!」


和也は一瞬喜んだが、また暗い顔に戻った。


煉「おい、一体なにがあったんだ。話聞くぞ。」


煉は和也に視線を合わせ話を聴いた。


和也「お、俺以外、み、みんな、し、死んだ。」


和也は震えながら言った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~数時間前~


和也「はっ、はっ、はっ、何だったんだあれは......?」と、息を切らしながら言った。


山崎「おそらく、映画や漫画に出てくるゾンビってやつか?」


和也の周りにはクラスメートがいた。その一人である山崎という人物が和也に歩み寄った。


山崎「困ったな。なぁ高橋。」


山崎はクラスメートの高橋の方に話を振りかけた。


高橋「くそっ!今日はデートの約束をしてたのに......!!」


山崎「まだデートのこと気にしてんのか?今はそんなこと忘れとけよ。」


そうやってくだらない話をしていると、一人の男性が院内に入ってきた。


避難者①「お、おい。そこのお前、嚙まれてないよな?」


避難者②「ま、まて。そいつから血が出てるぞ!」


男性「ち、ちがう!これは破片が刺さったんだ!」


避難者③「ほ、ほんとか?少し見せてみろ。」といい男性に近づいた。


避難者③「本当だ。噛まれた痕じゃないぞ。」


避難者①「よかった。じゃあそこらへんに座りな。」


男性は近くに座った。ほかの傷を隠したまま。


京香「ねぇ大丈夫?その傷。これで治してあげる。」といい簡易的な手当てをした。


男性「あ、ありがとうございます。あ、あ、あり、が、とう。」


その男性は急に首をくねくねしながら立ち上がった。手首や首の関節のを音が聞こえるほどくねくねしていた。京香は不気味に思い後ろに下がった。そして男性はツガイと化して京香に向かって襲ってきたが、間一髪でよけて、ほかの避難者の方に走っていった。その避難者は首を噛まれ、肉をはがされた。


山崎「まじかよ......」


高橋「え......?一体何が起こった?!」


和也「な、なんだよ......ここも地獄じゃねぇか。」と震えながら別の部屋に行き、その部屋のタンスを開き、タンスの中に隠れた。


避難者たち「きゃ~~!!!」「助けて!!」「だれか!!!」


和也には悲鳴と逃げ回る足音、血の流れる音。そしてツガイの声が聞こえた。


和也(や、やめてくれ。本当に......!!)


和也は耳を塞いだ。少しでも恐怖心をなくすために。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~現在~


煉「その、皆ってのは?」


和也「ク、クラスメートとか、ほかの避難者だよ。こ、ここは避難所だったんだ。で、でもヤツがき、きたんだ。」


煉(なんだと......じゃあ山崎や高橋もか.....?)


煉「まぁ、出てこい。俺と行くぞ。」


煉は和也に手を伸ばした。しかし、和也は手を取らない完全にこもる気だった。


煉「おいおいおいおいおい、俺はそんなビビりと親友になった記憶がないぞ。俺が知っているのはオールバックを決めていていつもかっこよく悪を倒す奴だった気がするんだが。」


和也 (......)


煉「小学生の時、お前はいつもいじめっ子から俺を助けてくれたよな。そんなお前を信じていたし、信じてくれた気がした。でも片思いだとはな。」


和也(......!!)


和也「いいや、俺は信じていたさ。お前のことは。でも......」


煉は強引にタンスから引き出し胸ぐらをつかんだ。


煉「なら、ビビってないでこの国の、世界のヒーローになってやろうぜ!!」


和也は思い出した。昔よく煉とヒーロものをテレビで観ていたことを。


和也「そうだな、なにビビってんだ俺。なぁ銃貸してくれ。そんでこれ持っててくれ。」


和也は銃を手にし、自身の鉄パイプを煉に渡した。そして、和也は部屋を出て、廊下に行った。廊下には3体のツガイがいたそいつらに向かってジャスト3発を3体のヤツらの頭にぶち込んだ。

そして、和也は叫んだ。勇気の叫びを。


煉「たく、叫んだら来るだろ。」


和也「お前のおかげで目が覚めたわ。あんがと。これ返すわ。」


和也は銃を煉に返した。煉もまた和也に鉄パイプを返した。





あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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