1話 緋色の空
誤字があったら教えてください!!あと、ここに出てくる人物や場所は実在しません!!
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2026年 11月17日 〇〇県猿神市にて死体が動くという報告がやまない。至急、ツガイ対策特殊部隊を派遣。感染拡大防止のため、その街を閉鎖、隔離する。(報告書より)
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トントントンと床を歩く音が聞こえる。ポタッと何かフラスコのようなものに一滴だけ入れ、注射器のようなものに液体を移した。
???「おい、起きなさいな。」といい拘束して眠らせた男性の肩を叩く。
男性「ん?ん!ん!ん~!!!」
???「あ!喋られないんだったな、口元の縄をほどいてやろう。」といい男性の口元の縄だけをほどいた。そいて男性に注射器をみせた。
男性「だ、誰なんだおまえは......?」
男性は震えながらそう問いをかけた。
???「私が何者であろうがどうでもいいじゃないか。それより君......そろそろ死ぬよ?」といい男性の顔に自身の顔を近づけた。
男性「や、やめてくれ。た、たのむ!命だけは!」
男性は汗だくで命乞いをした。
???「聞き飽きたセリフだな。まるで映画のテンプレ。そういうの求めてないよ。」といい注射器を容赦なく男性の腕にさし、液体を流し込んだ。
???「さて、始まるよ。新たな世界の創造へ。」
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そして場面が変わり、チャイムが鳴る。
それと同時に1人の青年が教室から勢いよく出る。
金髪で青い瞳、髪は染めていて青色のカラーコンタクトをつけている。
カバンには小さく <西園寺 煉> と書かれている。
廊下をすばやく駆け抜け、階段を飛び越えていく。
そして、校門を抜けた。なぜそんなに彼が急いでいるかというと、今日は彼が好きな漫画の発売日である。
煉は自転車をすばやく漕いで本屋まで向かった。
そして、自転車を本屋の前で止めた。
煉(よし......まだ残ってるなゾンビワールド8巻。さっさと会計を済まそう。)
煉はすぐさま漫画を手に取り会計を済ませた。煉は満足そうに本屋を出た。
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そしてここは工場だ。そこには煉の母<西園寺 美智子>の姿があった。何かものを仕分けをしていた。
仕事は終わり私服に着替え、自販機で飲み物を買った。
後輩「西園寺さん!お疲れさまでした!」
美智子「お疲れさま、また明日。」
美智子のスマホに電話がかかってきた。それは煉の父<西園寺 亮太>からの電話だった。
亮太「美智子。採掘所まで迎えに来てくれないか?事故で足を怪我した。」
美智子「も~わかった。ほんと気を付けてね。」そう言って電話を切った。
美智子は工場を出て車に乗り、エンジンをかけて出発した。すぐに信号で止まり、彼女はウィンドウから空をみた。それは緋色の空だった。
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煉はドンッドンッドンッと階段をのぼる。自分の部屋に入り、ベッドに飛び込んだ。
ずっと発売されるのを待っていたのだろう.......その漫画の表紙をみてニヤニヤしている。
すると、煉の携帯から電話の着信音が聞こえて、手に取り通話を始めた。
煉「なんだ?お前部活は?」
和也「そんなんサボってきたわ、めんどくせーし。ところで、お前買ったのか?ゾンビワールド8巻。」
煉「ああ、すぐ学校でて買ったわ。そういうお前は買ったのかよ?」
和也「まだ買ってない。今度買う予定かな。」
煉「ふーん。ネタバレしてやろうか?」
和也「おい!それはやめてくれ。この前ネタバレくらって萎えたんだからよ。」
煉「ははは、悪かったなそれは。じゃあ俺漫画読むんで。」
といい煉は電話を切った。
すると突然ドアが開いて兄貴が入ってきた。
煉と違って、髪は染めず、カラーコンタクトはつけていない。
しかし、目が悪いので眼鏡を身に着けている。
名は西園寺 葵という。
葵「おい、買ったんだってな......ゾンビワールド8巻!頼む!俺にも読ませてくれ!!」
といい葵はお辞儀をした。
煉「ちょっと待ってくれ、まだ読み切ってねぇよ。だから、後でな。」
葵「まじで?!サンキュー!読み終わったら、俺の部屋まで持ってきてくれ。」
煉「あいよー。」
煉は適当に返事をし、葵は部屋を出ていく。
そのあとは、飯を食って、風呂に入り、歯磨きをして、ベッドで眠った。
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一方<西園寺 葵>はコートを着て家を出た。葵はコンビニに着きお菓子コーナーに目を通した。
次はドリンクコーナーだ。そこで葵はジュースを手に取りかごにいれた。そしてお菓子コーナーに戻り、チョコとポテトチップスをかごにいれた。最後にアイスコーナーに行き選んでいると、窓から誰かが車で轢かれたのが見えた。
葵(ん?なんだ?だれか今車に轢かれ......)次の瞬間葵の脳は一時停止した。
なぜならさっき轢かれたであろう人が立ち上がり、血だらけで突っ立ていたのだ。そして車から運転手が降りてきて近づいた。コンビニの店員も気になって外に出た。
すると突然、血だらけで突っ立ていた人が運転手の首元をかみちぎった。そして周りは大騒ぎになり、運転手をかみちぎった人がコンビニに入ってきた。
葵(ゾンビ......?いやあれはフィクションじゃ......いや何かリアルな気がする......!!)
葵とゾンビの目が合った。ゾンビはこっちに向かってきた。
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翌日
アラームが鳴り、目が覚める。
ベッドから起き上がり窓から外を見た。そして、煉は驚愕とした表情で立ち尽くした。
無理もない、彼が見た景色はまるで緋色の空。炎が空に覆いかぶさっていた。
そして、煉は部屋を出て家族の安否を確認しようとした。
煉「兄貴......!!母さん......!!父さん......!!」
しかし、家族の姿はどこにもなかった。
煉 (家族はどこに行った......?そうだ!電話だ!)
煉は家族全員に電話をかけた。しかし、連絡はつかない。
一旦服を着替えバンダナを首に巻き階段を下りた。
煉は覚悟をした表情で、キッチンから果物ナイフを取り出し、家を出た。
家を出た瞬間悲鳴が聞こえた。一瞬自身の体が動いた。そして煉は考えもなしに走り出した。
煉は路地裏に入ったが、動く死体が後ろから襲ってきた。
煉(な?なんだ?あいつは?!ゾンビか?!)
煉は一瞬の出来事で今起きている災害を理解した。
そして、ゾンビと取っ組み合いになり煉は果物ナイフで目を刺し、側頭部に三回ぐらい刺し、首を斬った。そのまま死体を蹴飛ばし、路地裏を抜けた。
そして十字路に来たが、左から大量の死体が向かってきている。恐怖で固まっていると、右からキャンピングカーが来た。キャンピングカーのウィンドウが開き、フードと口元をマスクで隠し目元だけが見える謎の人物が乗っていた。
謎の男「生きたいなら乗れ。」といった。そして、流れるままに煉は乗った。キャンピングカーは右折をしてこの危機から逃れた。
謎の男「間一髪だったな、俺の名は山本だ。よろしく。」
煉「よ、よろしく、お願いします......西園寺 煉といいます。」
山本は顎に手を置き、なにかを考えているようだ。
山本「西園寺......なるほど。よし計画ができた。そうとなれば拠点へと向かおう。」
山本は方角を変えて山の方へキャンピングカーを走らせた。
煉「拠点......そういえば、あいつらはなんですか?!」
山本「あいつらはツガイだ。ただ俺たちはそう呼んでいる。君が知っているので言うと、ゾンビと同じだな。噛まれてしまったら感染するし死ぬ。」
煉「俺たち......?ほかに仲間がいるんですか?」
山本「秘密だ。」
煉はキャンピングカーの後ろを見た。そこにはたくさんの重火器がおいてあった。それだけではなく、何か細かく書いてあるパソコンや医療箱もあった。
煉(何者なんだ......この人は......?)
そしてキャンピングカーは何のハプニングもなく森に入った。森の中はガタガタで体は常に上下に揺れていた。そのままキャンピングカーは走った。そしてキャンピングカーは止まった。
山本「さぁ、着いたぞ。俺の拠点に。」
山本は降りてフェンスで囲われた拠点の扉を開いた。そしてキャンピングカーに乗り、中に入れた。
そして、降りて扉を閉めた。そうして、二人とも椅子に座った。
まわりは思ったより広く、バイクが武器などが置いてあった。
山本「さぁ、話そうか。君の任務について。」
山本はそう言って、薪に火をつけた。
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誰かのもとに電話がかかってきた。
???①「はい、もしもし?」
この声は冒頭に出てきた人物と同じ声だった。
???②「捕まえましたよ。被験者を。」
???①「お~すばらしい。では実験はそちらの方で任せる。私は今そちらに行けないのでね。」
???②「分かりました。では。」といい電話を切られる。
???①「ところで、私も今被験者を探していてね。お偉い軍人さん。」
軍人「な、なにを言っている?ほかの者はどうした!」
???①「彼らか、私に手ごまにしたよ。とある性質を利用してね。」
軍人「性質?なにを言っているんだ?貴様の目的はなんだ!」
???①「君はこの地の伝説を知っているかい?」
軍人「あの伝説か、知っているとも。それがなんだ!」
???①「私はそれに興味を持ってしまった。そしてヤツを復活しとある性質を利用すれば私の夢も近くなる。きっと近くなる。」
???①はいきなり注射器を軍人にさした。
軍人「き、貴様!何をした!」
軍事はハンドガンを手にして<???①>に向けた。しかしハンドガンは手から落ちた。軍人の手はもうすでに黒く、震えるようになった。
???①「あ~言い忘れていた。君がその被験者ね。」
???①の眼鏡の奥の目が笑った。
関西人なので関西弁多くなります。(多分)