カオス婚約破棄ババアざまぁ令嬢ジジイ金髪巨乳美女王子令嬢なんでも屋パチンコ屋紫パーママッチョババアイケメンブーメランパンツババア美容院10億円強奪ババア
ここ、異世界らしいです。
四つん這いにさせた金髪巨乳美女令嬢に腰を振りながら王子が言った。
「君との⋯⋯ハッ! 婚約を⋯⋯ンンッ! 破棄する! アアッ! ⋯⋯ふぅ」
二足歩行白髪貧乳ババア令嬢は絶望した。
「なぜじゃ王子⋯⋯ワシと結婚してくれると言うたではないかぁ! クソっ! クソっ⋯⋯!」
ババア令嬢は金髪巨乳美女令嬢と同じ体勢になり、涙を流しながら激しく床を殴っている。
「約束を破るとは、お主に人の心はないのかぁ! もう1度考え直せ!」
「うーん⋯⋯」
王子は目を閉じて2秒ほど静かになった。
「やっぱババアは嫌だ!」
ダメだったようだ。
「お前もジジイじゃねーか! 身の程を弁えろよ!」
ババア令嬢の怒りが爆発する。
「ジジイだけど僕は王子だ! 身の程を弁えるのは君のほうだ! さっさと城から出ていけ!」
「言われなくても出ていってやるわバーカ! おしりペンペンあっかんべーのちょーきゅーめーのちょーすけ!」
「うるせーババー! そんなこと言っとらんではよ帰れ!」
「死ねーっ!」
「お前が死ねーっ!」
そう言いながらババア令嬢は城を出ていった。
「王子カッコ良かった⋯⋯素敵」
美女令嬢がとろんとした目で王子を見つめている。
「ふへへ」
嬉しそうな顔をしている王子。
「あームカつくあのクソジジイ! ハゲチャビン歯槽膿漏早漏ジジイのクセしてあんな金髪巨乳美女と浮気するだなんて! 許せねぇ! キィーーーーーーッ!」
そんなことを言いながらネットサーフィンをするババア令嬢。Googleの検索窓には『ジジイ 殺し方』と入力されている。
時速400万ページで捲っていると、あるページがババア令嬢の目に入った。
『ハゲチャビン歯槽膿漏早漏ジジイの正しい殺し方』
「へへ、ちゃんとあんじゃねーか」
ババア令嬢は嬉しそうにそのページを開いた。
『んなもんねーよ! 俺は不死身なんだよ! ざまみろババー』
恐らくこれはババア令嬢が検索するのを見越して王子が書いたものなのだろう。
「キィーーーーーーッ!」
ババア令嬢は更に王子を憎んだ。
「クッソあいつマジで許さん! ⋯⋯とりあえずパチ屋にでも行って王子殺害用資金を稼ぐか」
こうしてババア令嬢は約4時間ぶりに苦いニオイのするボロボロの小屋から出た。
外の空気は澄んでおり、気温もちょうど良い。せっかくなのでババア令嬢はベンツに乗らず、歩いてパチンコ店に向かうことにした。
フィーバー座魔亞店はババア令嬢の家から約6kmの位置にある。ババア令嬢の足腰を考慮すると、恐らく6時間はかかるだろう。
約2.6km歩いた頃、ババア令嬢は突然の豪雨に見舞われた。
「小屋を出た時はあんなに晴れていたのに!」
傘を持ってきていなかったババア令嬢は怒りとも悲しみともつかぬ表情で天に向かって叫んだ。
ちょうどその時、声が聞こえた。
「お困りですかお嬢さん」
振り向くと、そこは筋骨隆々の若めのイケメンマッチョがブーメランパンツ一丁でポーズを決めて立っていた。
「あなたは⋯⋯」
「あ、失礼しました。私、こういうものでございます」
マッチョはそういうと、自分の胸筋についた水滴を払い除け、ババア令嬢に近づいた。
「ん?」
胸になにか書いてある。
『ハゲチャビン歯槽膿漏ジジイ王子より強い熟女好きなイケメンマッチョ王子』
「これは?」
「私の名前です」
なんということ! 彼が私の運命の王子様!? とババア令嬢がドキドキしていると、マッチョ王子が再び口を開いた。
「んで、お困りなのかどうかって聞いてんだけど」
あれ、思った感じと違うな。もしかして運命の人じゃないのか? そんな不安がババア令嬢の頭を過ぎった。
「実は今朝あそこの城の王子に婚約破棄されまして、どう復讐しようか悩んでたんです」
ババア令嬢は今朝の出来事を全て話した。話しているうちに辛くなったようで、涙を流している。
「それで、もし良かったら一緒に王子に復讐してほしいんです。熟女好きなんですよね、マッチョ王子」
「確かに熟女は好きですけど、さすがにおばあさんは⋯⋯」
マッチョ王子は申し訳なさそうに去っていった。1日に2度振られたババア令嬢はこの叩きつけるような雨の中、ただ立ち尽くしていた。
「あー! 真っ白頭の綿菓子ババアだー!」
学校帰りのクソガキどもがババア令嬢の頭を指さして笑っている。
「殺すぞ!」
ババア令嬢が叫ぶと、クソガキどもは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
「そうか、この白髪がダメなのか⋯⋯」
ババア令嬢は近くにあった美容院に入り、髪を染めることにした。
「いらっしゃいませー」
「アチョー!」
ババア令嬢のチョップが店員の首に炸裂した。店員はその場に倒れ、ババア令嬢の邪魔をする者はいなくなった。
ババア令嬢は棚を漁り、適当なものを手に取り、髪を薄い紫に染めた。
「ちょっとお客さん何するんですか⋯⋯」
「アチョー!」
目を覚ました店員を再び眠らせ、レジに入っていた金を全て懐に入れ、美容院を後にした。
その後ババア令嬢は美容院から奪った金でなんでも屋に駆け込んだ。
「かくかくしかじかなんじゃ!」
少し考えたあと、黒いコートを羽織った男性店員が口を開いた。
「10億円だ。10億円用意していただこう」
ババア令嬢はさっき奪った10億円を男に手渡し、依頼を完了した。
2人で手を繋ぎながら城に向かっていると、草むらからモンスターが現れた。
「あ、こんにちは〜、ババア令嬢さんのお歳からでも入れる保険があるんですけどぉ、いかがですかぁ」
この手のモンスターは相手にしたら負けなので、2人は無視して抱き合いながら城へ向かった。
「たのもー! ⋯⋯ハッ!」
ババア令嬢が勢いよく城の扉を開けると、すぐ目の前で金髪巨乳美女令嬢とジジイ王子が盛っていた。朝と全く同じ体勢でしている。もしかしてずっとやってたのか。
「ババー何しに来やがった! ⋯⋯薄い紫って、余計にババーになってるじゃねーか! ワロリンヌ!」
「クギーーーーーーッ!」
ババア令嬢は我を忘れて王子に掴みかかった。
「ダメだっ!」
なんでも屋の男がババア令嬢の腕を掴んで言った。
「正々堂々やるんじゃなかったのか!」
ババア令嬢はハッとした様な顔をして、笑った。
「そうだったわね、ごめんなさい。王子! 正々堂々勝負よ!」
そう言ってババア令嬢はエプロンとババシャツ、そしてパンティを脱ぎ捨てた。
「さぁ、来て!」
四つん這いになったババア令嬢に全裸になったなんでも屋の男がドッキング! そして腰をフリフリ!
「フンフンフンフン!」
男は王子を見ながら鼻息を荒くして満面の笑みで腰をフリフリしている。
「なにくそ、負けるかぁ〜!」
ジジイ王子は金髪巨乳美女令嬢の尻をピシャリと叩き、腰振り速度をマックスギアに入れた。
「フンフンフンフン!」
「アンアンアンアン!」
ジジイ王子と金髪巨乳美女令嬢の合わせ技が炸裂する。
「なんという愛! ワシらも行くぞよ!」
「おうっ!」
ババア令嬢の合図でスピードを上げるなんでも屋。
「フンフンフンフン!」
「ニャンニャンニャンニャン!」
ババア令嬢と金髪巨乳美女令嬢、ジジイ王子となんでも屋の男が睨み合っている。
「バーカ!」
ジジイ王子の攻撃が始まった。
「お前の母ちゃん縄文人!」
ババア令嬢も負けじと口撃を放つ。
「紫ボンババア!」
金髪巨乳美女令嬢も参戦。
「えっ⋯⋯」
金髪巨乳美女令嬢の顔を見たなんでも屋が固まった。
「どうしたなんでも屋! お前も罵声を浴びせろ! 10億円分ちゃんと働け!」
ババア令嬢の言葉が聞こえていないかのように微動だにしないなんでも屋。それから3分経った頃、男が口を開いた。
「う、美しい⋯⋯あまりの美しさに固まってしまった」
男はババア令嬢に入れていた棒を抜いて、ジジイ王子を押し退けて金髪巨乳美女令嬢と合体した。
「あぁん! 良い! 何これぇ! あぁぁん! こんなの初めてぇ!」
金髪巨乳美女令嬢が大声で喘ぎ始めた。男のモノがよほど良かったのだろう。
「あぁん! あたしっ! この人と結婚するぅ! だからぁっ! 王子、あなたとの婚約を破棄するわ! あぁんっ! ぬぁあああああ!」
それを見ていたババア令嬢が笑った。
「ハーッ! 婚約破棄されてやんの! ざまぁないねぇ〜!」
「クギーーーーーーッ!」
ジジイ王子が悔しそうにババア令嬢に近づく。そう、この世界には凸と凹が余ったら必ずくっつかなければならないという鉄の掟があるのだ。
「ちくしょう⋯⋯」
泣きながらババア令嬢の凹に凸を挿し込むジジイ王子。
「オラもっと腰振れぇ!」
ババア令嬢が王子を睨みつけて言った。
「クソ〜〜〜〜〜〜〜!」
ジジイ王子は目と歯茎からダラダラと血を流している。よほど悔しいのだろう。内部からどんどん壊れていっているのだ。
「ああ気持ちいい! あぁん! あぁあん!」
ババア令嬢が気持ちよさそうに叫ぶ。
「クソー! お前のためのちんぽじゃねーのによぉ!」
悔しさのあまり顔中の毛穴から出血した王子は、ものの数分で物言わぬ真っ赤人形となった。
「これからもよろしくね、王子っ」
ババア令嬢が嬉しそうに言い、王子の小王子にキスをした。
それからというもの、ババア令嬢は真っ赤な人形に成り果てた王子と毎夜毎晩致し、幸せな日々を送ったという。
ちなみに金髪巨乳美女令嬢となんでも屋の男はずっと城の入口でエッチしてるらしい。来客の度に迷惑をかけているようだ。
うーん、こりゃワンパターンと言われても仕方ないな。でもいいじゃん。面白ければワンパターンでもええやん! 面白くなかったらごめんやけどさ。
でもジジイが壊れてババアが幸せになれて良かったよ! みんな大好き金髪巨乳美女令嬢も幸せそうだし! めでたしめでたしだね! 梅ねりってうめぇよな! 肉食いてーなぁ!