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魔法の使い方教えます  作者: のろろん
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護衛の仕方6

あれから、小一時間、ハリー達は兵士たちに聞いて見たが、あまり思わしくないようだった。結局、聞き出せたことといえば、今回の件が別の町のレスルでの募集のあった依頼らしかった。短期なのに高額報酬で受領したが、最初に仕事を引き受けて説明を受けた時点までの記憶しかなく、気づいたら、さっきの状態で怪我をしていたところまで記憶が飛んでしまうらしかった。

「結局、これ以上聞いても、あんまりネタは出てこないな」

「そうだな。まぁ、そうはいっても襲われたんだし、町についたら警備兵どもに引き渡すしかないがなぁ」

兵士たちは、状況から自分たちがいろいろしでかしたことは察しているが、状況もろくにわからっていない。捕まった兵士もどきたちも勘弁してくれなどと言いながらも、とりあえずダメ元で言っている感が強かった。もし、わずかでも情状酌量があれば、それだけでも儲けものだ。ホイザーもそのあたりが分かっているのか、

「まぁ、ジーワンとかもいたり、他に逃げたやつもいるから、お前たちが張本人だみたいな、そんなひどいことにはしないつもりだ。だが、だからといって、何もなかったことにはしてやれねーよ。ふつうに考えたら、俺たちみたいな、商品もない、どうみても、兵士連れみたいなのは襲わないはずだしな」

ハリー達も軽い怪我をしているので、聞き出したことを説明しながら、あわせて、ユコナに治療を受けていた。ハリー達の間では、ユコナの治療師としてとても評判がよかった。

「こんだけ、きれいに治せるやつは、なかなかいないよ。ユコナさんだっけ。すごいなぁ」

ブローセンあたりは、べた褒め状態で、ユコナは上機嫌だった。


ある程度片付けて、兵士たちは軽くしばって馬車に乗せることにして町に向かっての移動を再開した。が、兵士たちに場所を渡したハリー達から、

「なんで捕まったほうが馬車に乗れて、正義の味方が歩くんだよ」

抗議の声があがったことから、兵士たちは後ろ手のまま下ろされ、歩かされることになったが、まぁ、仕方なかった。まだ、町までは1時間はかかりそうだが、速さは徒歩とそう変わらないから、このくらいはやむを得ないという話になった。

やがて、日が暮れる頃、目的の町に到着した。町に入る手続きをしたあと、ハリー達は捕まえた者たちを引き渡しにいき、ホイザーとプヨン達は、取ってあるらしい宿に移動した。

町は、夜が近付いているので、食事や酒系の店がにぎわっているが、道の人通りはまばらになってきていた。


「あいつら、まだ、到着してないらしいな」

ホイザーは、一回り宿をまわって、前の町からの引継ぎがきていないのを確認したあと、ハリーにぼそっといった。

「まぁ、いいじゃねーか。ハカイ酒で、人格を破壊しにいこうぜ」

「まぁ、ここの特産酒だけど、お前もゲテモノ好きだな。俺はあーいうのは苦手で、普通の酒と串焼きでいいけどなぁ。精力つけてなにするつもりなんだか」

「何をいまさら、わかってるくせに」

ハリー達は、笑いながら難しい会話をしているが、夜の町に繰り出す相談っぽかった。

「あぁ、お前ら、自由行動な。あんまり無茶はするなよ。明日の朝はここで集合だ」

そう言い残すと、皆ででていった。


一方、サラリス&ユコナは、

「ユコナ、宿にもあるらしいけど、とりあえず、外をまわるべきよね」

「まぁ、任せます。でも、あんまり何か所もは疲れるから、ゆっくりがいいな」

温泉めぐりをするつもりらしい。宿のフロント兼食堂のようなところの隅にある案内板の前で思案している。

「プヨン、あんたはどうするの?ついてくる?」

「ついてくるっていっても、結局、入るのは一人だからなぁ」

「・・・一緒に入れるのも、あ・る・よ」

サラリスが、なぜか嬉しそうに言ってくるが、ここは気づかないふりをして

「・・・スルーしよう」

「・・・あたりまえでしょ。そこには、いきません」

「えぇ。ユコナが行きたいのかと思って・・・」

バシッ。サラリスは、ユコナにはたかれていた


とりあえず、3人は宿を出た。特に目当てがあるわけでもないが、じっとしていても仕方ないので、

「俺は、腹減ってるから、とりあえず、食べ歩きして、そのあと、部屋でひと眠りするよー」

と、プヨンが言うと、ユコナもうなづきながら、

「そうですね。食べ歩きいいですね」

と同意してきた。とりあえずぶらぶらしながら何か食べるものを物色しながら歩いていった。道端にあった串焼屋の屋台を見つけ、プヨンが串焼きをほおばりながら歩きだすと、サラリスが、

「サラリス、温泉街の中で、お財布を忘れた・・・」

どうやら、財布を忘れたらしい。かわいそうなので、

「サラ、よく見ておくがいい。お財布を忘れるということは・・・・、こういうことだー」

串焼きをほおばっておいしそうに食べてあげた。

「うわーー」

ショックを受けて、サラリスは頭を押さえてうずくまったが、数秒すると、

「・・・・こんなところで朽ち果てる、己の身を呪うがいい・・・」

なんか、目がやばい。かつての、ゴーンの目より危険だ。プヨンも、2、3歩後ずさる。

「・・・ま、待った・・・・。なんか買ってやるから」

奢らされた。やすいものではあるが。とりあえず、お腹は満足したので、2人はどっかの温泉にでも入りに行くと言い、プヨンは、宿に戻っていった。


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