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魔法の使い方教えます  作者: のろろん
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領地運営の仕方 2


  プヨンは、広場を迂回し、そのまま、とぼとぼと町の外をうろつきながら、黄色の尖晶石をどうするか考えていた。

 

 ふつうなら、適当なものを人数分学校側が用意しそうなものだ。それをわざわざ持ってこいというところからして、何か意図があるのかもしれない。基本的に自力で手に入れろということなのだろうかと深読みしてしまう。


 先日、学校からの戻り道で、カンデイルから黄色の石が取れたが、襲われるリスクを考えると、あれをわざわざ取りに行くのもためらわれた。

 まぁ、今度は2回目で、いることがわかっていて突然ではない。石を取る目的であれば、もう少し慎重に対応して、安全な方法を考えられそうだった。

 ただ、できないとは思わなかったが、それでも、あえてやるかと言われると、まだ判断に迷っていた。


 かといって、このあたりの動物で、いい黄色が取れるかと言われたら、知見もなくすぐに思いつかない。お金で解決してもいいが、なんとなく、自分で手に入れたかった。まだ、時間があるから、そこまで焦りがあるわけでもなく、いますぐ結論を出す必要もなかったが。



 翌日の昼、プヨンは、学校の合格が確定したことをメイサに報告した。


「それは、おめでとう。プヨン。しっかりがんばってください」


 メイサの頬は、心なしかつやつやしているような気がした。が、そこには触れることなく、プヨンは、型どおりの報告をして、自室に戻った。


 合格というからには、生活する場が完全に変わる。そのためには、荷物をもっていかないといけないので、整理をしはじめた。


 たいして多くない服や小物とかを整理していると、一番底から、変わった箱がでてきた。


(この箱、そういえば、メイサに僕を見つけたときに一緒にあったものって言われていたな。一番奥に入れっぱなしだったから、すっかり忘れていた)


 箱を開けてみた。なんとなく見覚えのある小さな指輪と、短剣が一本入っている。以前は気が付かなかったが、何もない台座の裏に小さな石が入っていた。おそらく、尖晶石つきなのだろう。

 もう一つは、持ち手に盾の前で青と赤の剣が交差した模様が入った短剣だ。こちらは、何も石がついていないから、ふつうの短剣のようだった。


しばらく、思い出すように見ていると、


コンコン


扉がノックされ、ユコナが入ってきた。さっきの場から解放されたのだろうか。


「あー、ひどいめにあったわ」


どうやら、無事終わったらしい。もしかしたら、逃げてきたのかもしれないが。


「プヨン、突然ごめんね。って、何をしていたの?」


 もしかしたら、八つ当たりがあるかと一瞬身構えたが、ユコナは、違うところが気になったようだ。プヨンの荷物に目がいっている。


「あぁ、うん。試験が合格だったから、近いうちに学校の寮に移動になるから、荷物の整理をしていたんだよ。それで、この箱がでてきたから、久しぶりに開けて中身をみていたんだよ」


 プヨンが室内で、短剣を引き抜いているのを見た。そちらに目がいったのか、合格のお祝いの言葉もなく、


「それは? 短剣なの? どうするの? 」


 と、聞いてきた。たしかに引っ越しで剣を見ているのもへんだ。


 とりあえず、剣を鞘に戻し、どう話すか考える。


「あぁ、ほら、ぼくって、教会で育ったから親がいないの知ってると思うけど、自分を見つけてくれたときに、一緒にあったものらしいんだよね」

「へー、ちょっと見せてよ」


 そういうと、プヨンの手から指輪と剣を取り、しげしげと眺め始めた。


「この指輪は、何か効果があるのかな?ちっさい石がついているね。この剣の模様は、なんだろう。私、貴族のエンブレムとかには詳しいんだけど、ぱっと思いつくのはないかなぁ。でも、何か見覚えがあるのよね。どこでだったかな・・・」


 ユコナは、思い出す人になってしまって、何やら紋章を見つめている。


「何か、思い出せそうで思い出せなくて、いらいらするー。すごく気になる・・・」


 どうやら、あと一歩で思い出せないのがよほど気になるらしい。


「お、おいおい。どうするの?」

「い、いや、その。ちょっと書き写させてね。調べておいてあげる」


 そういうと、紙とペンをとって、書き写していく。


 しばらく、気のすむようにさせてあげようと待っていたが、そう細かい模様ではなかったが、かなり正確に写そうとしているようだ。けっこう、気を配って、図の微妙な角度などにも注意しながら書いている。そうこうするうちに、5分は経っていたので声をかけた。


「まぁ、その剣のことは置いといていいんじゃないの?何か用事があってきたんでしょ?」

「え?あ、あぁ、そうそう。そうなのよ。ちょっと相談したいことがあってね」


 ユコナはある程度書き写せたのもあって、剣を置いて、立ち上がった。


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