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錬金術、そして風呂!

「うんめー!これうまいな!」

「ふふん、そうだろうそうだろう?やっぱり親子丼は最高だよな!」

「オヤコドンっていうのか!また作ってくれよ!」

「気が向いたらな~」

「おう!頼んだぜ!」


アレンが帰ってきてから自慢の手際の良さで早速親子丼を作ってみたが、アレンはこれが気に入ったみたいだな。


「よし!飯も食ったし帰るわ!じゃあな」

「おう、気をつけろよ」

「ああ、じゃあまた学校でな!」


ふぅ、やっと帰ったか。

でもこういう時間も悪くないな。


さて、今日の本題に入ろう。

俺は"錬金術"が使いたい。

なんでいきなり錬金術が使いたいかって?

そりゃあ、ありふれた職業だけど最強になれそうじゃん?この世界には魔力っていう便利なものがあるんだからそれを使えばエンジンとかいらないわけだし、魔力操作だけで戦闘機とか作って動かせそうじゃん?

まぁ簡単に言うなら憧れかな。

と、いうわけでなぜか家に置いてあった【錬金術の使い方(初級)】を読んでいきましょう!


◇◇◇◇◇


ふむ、なるほど。

この本には錬金術で必要なことが書いてあったな。

てか必要なの魔法陣と素材だけなんだよな....。


魔法陣は通常のものと違って素材を加工するか分解するか融合するかによって変わるらしい。

その魔法陣も載ってたからこの本は優秀だな。

そして加工できる鉱石は魔力量によるらしい。

ミスリルとかだと加工するのに宮廷錬金術師が10人ほど集まってやっとできるほどだとか。


形を変えるには変えたい形をイメージした状態で魔力を魔法陣に送ればいいらしい。

それで、肝心な魔法陣だが、魔力で作る人もいればインクで書く人もいるらしい。


だが俺は魔力でやるぜ。

いざとなったときにインクで書いてたら遅いからな。

ちなみにこの後めちゃくちゃ(魔法陣を)暗記した。


◇◇◇◇◇


ここは屋敷の庭。

程よい広さに噴水付きというとても豪華な庭だ。

ここで俺は何をしているのかというと....。


「よし、魔法陣はこれでいいな。素材は...鉄で大丈夫か」


魔道4輪駆動車を作ろうとしているのだ。

移動手段は馬車があるのだが、かなり腰に来るのでどうにかしようと思った結果だ。

車体は軍用車の軽装甲機動車だ。

カラー?それは勿論迷彩柄だよ!やったね!


次に内装に取り掛かろう。

そもそもの本題は移動時に腰に負担をなくすために作ってるわけだから、勿論椅子の材料もあるぞ?

近くの家具店から座り心地のいい椅子を何脚か買ってきたからそれを分解して運転席と後部座席につけようと思う。


まずは魔法陣で分解だ。

....よし。次に羽毛の部分だけで融合させて加工だな。


.....よし。これを取り付ければ...っと。完成だ。

試しに運転席に座ってみるか。

うーん、快適。

ハンドル部分も....問題なく動くな。

試しに動かしてみようかな?もちろん敷地内だよ。


よし、ハンドルに魔力を流して....。

おお!ごついエンジン音だ!エンジンないけど!

そのまま魔力を流していると....動いた!

いいねぇ!楽しい!


「作って正解だったわこれ。めっちゃ楽。そうだ!ついでに魔力を飛ばす機関銃とか作ってくっつけるか!」


ヒャッハー!これで異世界無双だ!


....と思ってた時期が私にもありました。


いや、機関銃まではできたんだけどさ、ね?

さっきのエンジン音で人が集まっちゃって、それに気づかなくて機関銃の試し撃ちをしてたら騎士団の人とか来ちゃってね....。

危うく没収されかけたよ。だが死守したさ。

家の従魔達を使ってなぁ!神獣様を出したら騎士の人は狼狽えるわ、周りの人は拝みだすわ。

いや、君たちそんなにすごかったのか....。


そんで、その流れに乗ってお引き取り願ったわけよ。

え?なに?神獣を出すのはせこいって?

自分が得できればそれでいいんだよ!細かいこと気にしてるとはげるぞ!

まぁさすがに自重したよ。

機関銃"は"作るのは控えようってね。


よーし、反省も済んだことだし次は何作ろっかなぁ....。

そうだ!やっぱバイクだよな!2輪!

車体は速そうだしハヤブサでいいか。

適当だって?気にすんなよ。


◇◇◇◇◇


おほぉ。想像以上にいい出来だな...。

やっと完成したバイクを見て一息ついてると、うちの従魔達が「風呂に入りたい」というので途中で中に入ることにした。

あ、でも車庫も作りましたよ。

鉄がどこから出てきたかって?まぁ、アルベルト国王に少し、ね。


風呂かぁ。王城以来だな。

今までは体しか拭けなかったし、その分まで入るぞ!


◇◇◇◇◇


「ふぅ~気持ちいいなぁ...」

『そうだなぁ』

『そうじゃのう』

「てかフェルニ、お前一応女なんだろ?一緒に入っても大丈夫なのか?」

『なに、今はオオカミの体だしのう。別に見られて困るもんでもないから構わん』

「そ、そうか」

案外図太いんだな...。

いや、オオカミなんだし確かに大丈夫なのか...?


「お前たちと入ると風呂場が狭く感じるなぁ。まぁ風呂場が広いから別に窮屈ってわけじゃないけど」

『まぁこの体だからな』

『そうじゃのう』

『我らも存在進化できれば人化できるんだがなぁ』

『たしかに、その通りじゃのう...。まぁマスターについていけばいつかはなるじゃろ』

「なぁ、存在進化ってなんだ?」

『む、まだ説明しておらんかったな。存在進化というのはその名の通りにその者の存在が進化することだ。だが全部の魔物が存在進化するということではないな。我らのような神獣やドランゴン種が存在進化するな。ほかには...ユニーク種とかだなだな』

「ユニーク種?」

『うむ。例えば...リザードマンがいるじゃろ?』

「ああ。あの見た目がトカゲの二足歩行の魔物だろ?」

『そうじゃ。そいつらのユニーク種だが、極稀にドラゴンに進化するんじゃよ』

「えぇ?!それって大丈夫なのか?」

『大丈夫も何も、大抵の奴らは進化したことによって己の力を過信し、ほかのドラゴン種に狩られるのじゃ』

「そ、そうなのか。案外容赦ないんだな」

『奴らは協調性というものがないからのう。...マシなのはエンシェントドラゴンぐらいじゃのう』

「エンシェントドラゴン?」

『うむ。エンシェントドラゴンは普通のドラゴン種が一定の条件を満たしたときに進化する個体だ』

「条件って、何が条件になるんだ?」

『万の時を生きることだな。そうすれば奴らはエンシェントドラゴンなる。我らと同じように人語を話すこともできるぞ』

「へぇ~。でもエンシェントドラゴンって見たことないぞ」

『当り前じゃ。ドラゴン種は獰猛で好戦的だから基本的にそんなに長い時を生きるドラゴンはいないのじゃ。この世界でもエンシェントドラゴンは5体ほどしかおらんぞ』

「5体って...わかるのか?」

『まぁな。妾たち神獣にドラゴン種が喧嘩を吹っかけてきたときに絶滅させそうになったところをあいつらがいきなりやってきて止めてきたのじゃ』

『うむ。その時に少々、な』

「へぇ~。じゃあ立場とか強さ的にはお前たち神獣が強いのか」

『うむ。そうじゃぞ』

「ほかの神獣って何がいるんだ?」

『そうだな....有名なところだとリヴァイアサンだな』

「リヴァイアサンって、あの海の化け物の?」

『そうじゃな。馬鹿でかいうえに動きが俊敏だから妾でも倒すのに苦労するのじゃ』

「そうなのか...。でかいってどれくらいなんだ?」

『そうじゃな....大体50mぐらいかの?』

「マジででかいな...ほかには何かいるのか?」

『うむ。スレイプニルだな』

「スレイプニルって、八本足の?」

『そうじゃな。奴は妾らにとって爺みたいな存在じゃな』

「そ、そうなのか?お前らに爺って言わせるってどんだけ生きてんだよ...」

『少なくとも、2万歳は越えてると思うぞ』

「ひぇ...お前らよりも強いのか?」

『うむ。リヴァイアサンを瞬殺できるのは爺ぐらいだからのう』

「まじでやばいんだな...」

『だが温厚だから怒らせなきゃ問題ないぞ』

『うむ。あ、でもあいつには会うたびに怒ってなかったかの?』

『あいつ?....あぁ、確かにそうだな』

「あいつってだれだ?スレイプニルと仲が悪いのか?」

『うむ。実力は同じくらいなのだが、仲が壊滅的に悪くてのう』

『ちなみにドレイクのことだぞ』

「ドレイクって...竜種と何か違うのか?」

『うむ。まず強さが段違いだな。エンシェントドラゴン相手でも1秒も持たずに終わるな』

『爺との喧嘩という名の殺し合いでは今のところ全部引き分けだぞ』

「ひぇぇぇ...神獣怖いよぉ」

『なに、安心しろ。我が主のほうが強いぞ』

『そうじゃぞ』

「お前ら....」

『まぁさすがに全員と相手したらマスターも死ぬと思うがの』

『はっはっは、確かにそうだな』

「お前ら....」

『まぁ明日は神獣の最強を召還してもらうがの』

「は?やだぞ」

『まぁそういうな。ちなみに召還してもらうのはアイトワラスだぞ』

「えっ。ちなみに神獣の中の強さは...?」

『スレイプニルとドレイクよりも強いのう』

「やだよぉ?!俺を殺す気か!?」

『なに、安心せい。我とあいつは仲がいいからの。万が一にも殺されることはあり得ない』

「で、でも!魔力が持たないかもしれないし」

『安心しろ。マスターなら大丈夫じゃから』

「何その謎の信頼?!困るよ!やだよ!」

『ふむ...なら召還しないというならお主の部屋の棚の3番目の...』

「あー!やめろ!わかったから!やめろ!絶対に言うな!」

『やっとやる気になったか。だが信じていたぞ』


何が信じていたぞだよ...脅したくせに...。


「てか本当に召還できるかわからんぞ?」

『構わん。魔力が足りなくて召還できないなら我らが魔力を貸せばいいからな』

「お、おう...。まぁそろそろ上がるか....」

『そうだな』

『そうじゃな』


うぅ。さすがに入りすぎたな...。

早く上がって寝るとするか....。


あぁ、明日が憂鬱だ...。胃に穴空きそう...。

あぁ、かわいそうなハルトくん...。

でも仲間が増えるのはいいことだよ!やったねハルト君!仲間が増えるよ

???「やめろ」



ちなみにハルト君の棚の中にはリディアのネグリジェが入ってますよ(ニヤニヤ)

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新作、始めてみました! 皆様が嫌いな『奴』に転生した主人公が異世界を生き延びるお話です!
転生先が異世界のゴキブリだったんですが ~伝説のゴキブリ、異世界をのんびり生きる~
+注意+

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