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僕の好きな人は殺人犯  作者: 大木戸 いずみ
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次の日、相沢は学校を休んだ。

順平に聞くと、今でも結構学校を休むことがあったらしい。

もしや殺人の対象者の観察に行っているのか。相沢ならその可能性は十分ある。

「本条君って昔はどこに住んでいたの?」

「前の学校では何が流行っていたの?」

「やっぱりこの町って不便?」

「下の名前で呼んでもいい?」

今日はやたら女子に話しかけられる。

どこに住んでいたとか言っても分かんねえと思う。

何が流行っていたのか興味なかったから知らない。

無茶苦茶不便。

好きに呼んでください。

僕は心の中でだけ答えて、一応形だけでも困った顔をしておいた。

返答するとさらに質問を投げかけてくるだろうと思ったからだ。

クラスで僕のクイズ大会でもやろうとしているのか。

順平にこの事を話すと、片眉を吊り上げて僕を見た。

「モテる奴って基本鈍感なんだよな~。」

そう言って小さくため息をついた。

「いいか、渡、今日はいつもと何が違う?」

「今日の朝ごはんがいつもパンなのに白飯だった。」

順平は僕の頭を軽く叩いた。

「相沢がいないだろう!!」

それがどうしたんだ。

僕が何も分かっていない表情をしているのを見て順平が呆れた顔をした。

「相沢がいないって事はお前に話しかけるチャンスだろ。」

「なんで相沢がいなかったら僕に話しかけてくるんだ?」

「そんなの、相沢と渡が仲良くて、皆相沢怖くて渡に話しかけれねえんだよ。」

なんじゃそりゃ。そんな少女漫画の王子みたいな役を僕に与えられても困る。

というか少女漫画の王子はいつも質問攻めされて、それに返答しているのか。

聖徳太子か。素直に尊敬する。

僕はこんなのが毎日続いたら登校拒否になる。

頼む、相沢、早く学校に来い。

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