表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/36

お風呂

 2人は話していく中で、徐々に打ち解けていった。

「(葵は飲み込みが早いというか、順応性が高くて助かったな。いい人材を拾ったものだ)」

 雫はそんなことを考えていた。


「さて、ご飯も食べたしお風呂にしますか」


 話も一段落したので、一旦切り上げることにした。


「先に入ってくるから、ちょっとまってて」


 お風呂場に向かおうとしていたが、葵に止められる。


「なあ、2人で入らないか」

「いや、ダメでしょ」

「なんでだよ」

「なんでって、それは・・・」


「(女の人と風呂なんてそんなのダメに決まってるだろ。というか、女の裸なんてリアルでみたことないぞ)」


 元38歳独身男は色んな意味で残念な人生を送っていたのであった。


「(ここで元男だと打ち明けるべきなのか。いや、どうせバレるだろうし。。。しかし。。。)」


 言い淀んだあと、打ち明けた。


「私が男だからだよ」

「は?」


 葵が固まる。


「(あれ、これはまずかったかな)」


 少し冷や汗をかきながらも、葵の反応を待つ。


「いや、どっからどう見ても女の子だろお前。いや、前が男だってことか」

「正解。そういうこと。だから一人で」

「いや、2人で入ろう。そうしよう。」

「ええー」

「今は女なんだから、問題ないだろ」

「いやいやいや。問題多アリだから」

「よしいくぞ」

「ちょ、ちょっと」


「(飲み込み早っ。というか、まてまてまて。いろいろとまずいだろ)」


 葵に手をひかれて、無理やり連れて行かれていく。抵抗してみるも、大人の力には敵わない。

脱衣所に着くと、葵はさっさと自分の服を脱ぎ始めてしまう。

それに気がついたので、背を向ける。


「さあ、お姉さんが脱がせてあげますからね」

「じ、自分で脱げるから」


「(後ろには裸の女の人がいて、その人に見られながら服を脱ぐとか。なにこの恥ずかしさ)」


 色々と観念しながら、服を脱ぎ始めた。

葵が雫のうぶな反応を楽しんでいるのに、雫は気づいていない。


「よし、入ろうか」


 服を脱ぎ終えると、葵に手を引かれて風呂場に連れ込まれる。

そんな中、葵の肢体が目に飛び込んでしまう。


「(葵、胸結構大きいんだな。って見えてる見えてる)」


途端に顔が赤くなる。


「あれあれ、顔が赤いよ。女の子同士なのになんで恥ずかしがってるのかな」

「男なんだから当たり前だろ」

「もしかしてそういうのに免疫ないんだ。ますます面白いね、君」

「とかいいながら無理やり顔を固定しない!」


 葵に顔を胸の方に向けさせたまま、手で押さえられてしまってしまっていて、首が動かせない。


「(胸見えてるから。なんだこの状況はー)」


 色々と悶えていた。


「ふーん。反応見る限り、男っていうのは本当なんだな。でも、だからこそこれくらいは慣れないとだめだろ。女なのにその反応じゃ不自然すぎる」

「確かにそうかもしれないけど」

「ということで、意図的に目を背けるのは禁止だから」

「えっ」

「え、じゃないから。」


(なんだこの、地獄なんだか天国なんだかよくわからない展開は)


「じゃあ、まずは身体を洗うからそこに座って」

「自分で洗えるから」

「スキンシップに慣れる練習だとでも思えばいいから」


「(もうどうにでもなれ)」


 諦めることにした。



「髪サラサラだな。だけど、髪の切り方雑じゃないか」

「自分で切ったから」

「自分で?」

「うん」

「ありえないから。明日は美容院決定だな」

「別に気にしてない」

「行、く、か、ら」

「・・・はい」


 もはや、葵に逆らう気力は残っていなかった。


「ちょ、どこさわってんだ」

「胸はまだないか」


「くすぐったいから。やめ、やめてっ」

「反応が可愛くてやばい」


 ひたすら葵のおもちゃにされる雫であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ