遊び
「なんか暇だし遊ぼうぜ」
ドームに戻って、お昼ご飯を食べると幹哉がそんなことを言い始めた。
確かに暇といえば暇だな。
「暇って何するの?」
幹哉に聞いてみる。
「わかんね。なんか考えてよ」
丸投げかよ。試しに提案してみる。
「みんなで魔法を見せあってみない?パーティー戦闘するなら役に立つんじゃないのかな」
「おっ、いいね」
幹哉は乗り気なよう。
「いいんじゃないの」「楽しそう」
明美と美晴も乗ってきたので、見せ合うことにした。
攻撃魔法の的として、土壁を少し離れたところに作っておいた。
まずは、幹哉から。
「いくぜ。ファイアーボール」
高速で火の玉が土壁に当たり爆発する。
「続いて、ウィンドカッター」
唸りを上げながら、高速で土壁に風の刃が当たり、傷跡を残す。
「すごいね幹哉は。僕、攻撃魔法が得意じゃないから羨ましいな」
美晴は興奮して、魔法を見ていた。
「結構やるわね。でも、私も負けないから」
明美が次に、的の前にでた。
「いくわよ。ファイアーアロー」
幹哉のファイアーボールよりも高速に炎の矢が土壁に突き刺さる。
「すげえな」
幹哉は驚いているようだ。確かにこの速度はすごい。
「わたしの本気はまだまだ。アースウォール。アースニードル」
明美の目の前に土の壁ができ、その直後土壁に地面から土の矢が伸び突き刺さる。
えぐいな。この攻撃万能そうだな。
「私はこんなところ」
最後に美晴の魔法を見せてもらう。
「僕は攻撃魔法はほとんど使えないけど、例えばダークフォグ」
その言葉とともに辺りが暗い闇に覆われる。
何も見えないな。昼間とは思えない。
「闇魔法解除。続いて、ウォーターカッター」
闇魔法が解けると、美晴が土壁の直ぐ近くにいて水魔法を発動させる。
すると、土壁に切れ込みができた。
リーチの短さを闇魔法で補っているのか。面白いな。
土壁から美晴がこっちに戻ってきた。
「最後に、エリアヒール」
その言葉が聞こえたと思ったら、疲れが少し減ったように感じる。
「回復魔法が使えるなんてやるじゃない」
明美は羨ましそうだ。聞けば光魔法を使いたかったのに使えなかったそうだ。
最後に私。
「アーススピア。ウォーターボール。ファイアボール。ライトニングアロー」
複数属性が土壁に当たり、壁は木っ端微塵。
「・・・さすがだな」
「・・・さすがね」
幹哉と明美は唖然とした感じだ。
「すごいね、雫さん。カッコいい」
美晴は純粋に楽しそうだ。
そんな感じで魔法の見せ合いは終わった。




