質問
又もや瞳視点でいきます♪
「あの女、何だ?」
予想していた質問を問われる。
「宝魚島のお嬢様っ♪」
真顔で、声を弾ませおどける。
「何故ここに?」
「人数足りないから増やそうって計画したの楓…だろ?」
「……あいつ、口うるさくないか?」
あまりにも的確な事を聞くなよぉ。うっ…。正直な事を言うかどうか迷う。
「今の時点ではなぁんも。」
中途半端な答え。でも、楓はこれ以上追求しなかった。
「ふぅん。飛鳥…ね。」
もう興味がなくなったのか、武器の点検をし始める。
ちょ、待てぇ!俺だって聞きたい事はあるさ♪
「あの子は?」
小柄な、飛鳥と話している少女を指差す。沙理と本人は名乗っていた。
「小さな島の姫。年は十三。」
一つ年下って訳か。
「なぜメンバーに選んだか。それは海実に聞け。」
「ほぉい。」
面倒な事、俺嫌いだから聞かないよ〜だっ♪
海実が選んだんなら俺は文句無しっ。
これ以上聞く事はないと思い、ん〜っと体を伸ばす。
知らぬ間に強張っていた筋肉が解れ、心地よい。
「ねぇ〜。楓。」
「あ?」
「いつ出発予定?」
「明後日の夕方頃。予定はね。」
今日と明日はここで泊まるようだ。
やったぜぃ!果物あるし、ここの木、頑丈だし。良い場所じゃん♪
「楓ぇ、俺もう寝るねぇ。」
「駄目。」
「えっ?いいじゃなぁ〜い。本気で眠い…。」
「一生寝てろ。」
「じゃぁ、又明日ね。うふっ。おやすみ♪」
愛情たっぷりの投げキッスを送り、蹴り飛ばされる前に場所を移動する。
明後日の為にも、今日からたっぷり寝ておこうっと。
次は飛鳥視点に戻りますっ☆