鏡花水月
真っ暗な空に浮かんだ。余りにも眩しすぎて
寂しくてどうしようもない夜は、君の声を望んでる。
揺らぐ水面にも、この目には鮮やかに映ったの。
他愛もない会話で共有しようか
不毛で虚しいからっぽな時間。
愛してると囁くキミとの時間。
対峙した、冷たい月影。
出会いはただ流れる川のように
行き着く先は必然だったけど。
いつかそこに辿り着くのだと分かりながらも
もしかしたらと縋り付いた、小さな幻が悲しい。
夏の夜に泣かせてください。どうか、枯れるまで。
望んだ日は、川面の月。
鏡花水月。
ねぇ、知ってたんだよ?
掬おうとしたこの手に残った
愛おしさと虚無感。
明日はくるよ。夜が明ければ。
だけど、この手に残った月は幻。
誰か助けて。本当の誰か。
揺るがない、真実の、僕が
僕が揺らがない
だから、キミは愛せない?