開始
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「...じゃあ、口上はここまで!
3つ数えたら、試合かいしだよ!
3
2
1
スタート♪」
まるで物語を語るかのように、大げさで、
長々とした神の話が終わり、ようやく試合が開始した
「死ねオラぁっ!!」
「お前が死ね!」
さっそく近くの者同士で戦闘が始まり、怒号が飛び交う
私はというと...
「おっ!いい尻してんじゃねえか♪」
「ちょっと!どこ触ってんのよ!っ死ね!!変態」
「やなこった!」
ボフンと煙玉を使い、姿を消す
何をしてるかって?強そうな相手に変身して、周りのヘイトを集める行動をしているだけだよ
240人もいるのに、素直に戦ってたんじゃ、体力が持たないからね
まあ、おかげで...
「いた!あそこよ!」
「絶対にあんな変態を勝ち残らせちゃだめよ。
まずは、女の敵を先に潰しましょ!!」
「あん?なんか女がこっちに集まってきてんな。
俺に惚れたか?」
「ふん、何を馬鹿なことを、元の世界で貴様がモテたことなど、一度もないだろ」
「ガハハっ!残念、結構あるぜ。まあ、そのどれもが、俺を殺しに来た奴らだったがな」
イケメンと、野蛮人風の男が戦っている場所に、女性が集まっていく
しかし、そうか...
異能があるから、女性より男性の方が基本的に強いなんてことは無いのか
変態(私が変身した人)の元へ行くために、邪魔な男をワンパンする華奢な女性
普通に空を飛んでいる人、切られても逆に剣をへしをる人、
これは...実は私が犯人だとバレたら、一巻の終わりだね
「ハハッ、すっげえ...」
中でも目を引くのは、4人の男女だった
「ちょっ!なんで平然と立ってられるわけ?!」
「そりゃあ、異能のおかげでしょ、じゃなきゃ、ボクは機械かな?」
「そういう意味じゃないでしょうに・・・アーサーくん、だっけ?
いいかい?炎に燃えないのと、炎の中を歩けるのとでは、意味が違うのだよ」
はへー、
そうか、確かに、燃えなくても、二酸化炭素や一酸化炭素が充満している中、
立ってるのはおかしいよな
現に、私の周りには、全く影響を受けていない人と、倒れている人以外、
みんな避難してるし...
あっ、私?もちろんそれに紛れて倒れたふりをしてるよ
「なるほど、勉強になります!」
「ふふふ、でも、私も敵なの忘れないでくださいね?」
「もちろんですとも!えーと、マックスさん?」
「腐腐腐・・・西洋風イケメンとインテリ風イケメン・・・イイ!」
「ちょっと!私を無視するんじゃないわ、っよ!!」
...これは、少しずつ離れとかないとか?
あの爆炎美少女、攻撃の被害が広すぎる
会場の3分の1は巻き添えを食らうから、
他の参加者の戦える範囲が狭くなってるね
1人は爆炎、1人はバリアや氷の槍などの魔法、1人は周りの死んだ参加者をスケルトンやゾンビにして操り、1人は聖剣よろしく光る剣で全てを両断&無効化
...私なんて、ちょっと毒が効きづらくて、ちょっと自滅技で超人的な動きが出来るだけで、
あの4人のように無法じゃないよ?
っと、流れ弾が来た!
足が貫通したけど、我慢我慢...いや、できるか!
麻痺薬をがぶ飲み...よし、半減しちゃうから、1つちゃんと使わないと、麻酔にもならないんだよね
そして、なんにもしてないと、思い出すのは、予選2試合目と3試合目、
くっそ雑な攻撃だったとはいえ、ヤンキー君の攻撃を完全な素人だった私がよく耐えられたなって思うし、
ちょうど痛覚だけを麻痺するように、薬の分量を調節できたの奇跡としかいえないよね
さて、そんなこんなしている内に、生存者が減ってきたのか、観客か主催者が飽きてきたのか...
「さあ!範囲を狭くするよ〜
うーん、ちょうど円形に広がってるし、炎が燃えている範囲ね。
30秒後に今のその範囲から外にでたら、雷ビリビリで死んじゃうからね♪」
などという始末
嫌っ!みんなこっち来ないでよ
「あら?エモノからこっちに来るなんて都合がいいわね。
みんな焼き殺してあげる!!」
「ふむ、よいふるいにはなるか・・・」
「やめるんだ!戦うなら、正々堂々名乗り合いの後決着をつけるべきだ!」
「腐ふふ・・・騎士様?止めたければ止めればいいじゃない。
もちろん、私や魔法使いさんはそれを阻止するけど」
「まあ、そうだね。でも、魔法使い呼びはやめてくれないかな?」
「腐腐腐・・・いやよ」
うん、私としては、まだまだ余裕のありそうな4人だけになると、不意を突きづらいから
アーサーさんを手伝おうかな
ちょうど周りの死体がアンデットの材料にされ始めた
それに薬を仕込んでっと、はい、支援は以上です!
残り10秒、炎の周りで立ち往生している奴らが飛び込む前に、なんとかなりますように
ドッカーン!
さてさて、仕込んだ薬は効くかな〜?
「きゃあああ〜〜ーーー!!痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い、かゆーーい!!」
うん、しっかり効いたみたい
「腐ふふ、痒いわ」
「ふむ、一応防げましたが、サンプルとして回収しましょう」
「くっ!何者だ!」
ふむ、腐女子は巻き添えを食らったけど、男の方は両方無事...ね
運がいいや
今は警戒されてるけど、防御方法...と、毒が効かない事実が確認できたからね
対策が練れる
さて、集中が切れたおかげで炎の範囲は半分以下に縮小、
残念ながら間に合わなかった人もいたけど、大部分が助かった
...この試合、思った以上に意外性...というか、
盛り上がる場面がなさすぎる
このままじゃ...
「ピンポンパンポーン♪・・・」
ほら、いわんこっちゃない
どうか神様(未来の私!)この試合を盛り上げてください!




