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兵達の楽園アバロン

巷で噂の都市、アバロン

その噂はガルドヴェルから始まり、

魔族にまで広まっている


曰く「国を捨てた英雄達の住処」

曰く「飢えることのない場所」

曰く「種に関係なく平等」

曰く「路傍の石ですら千金に値する財宝」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「それでは第25回、アバロン剣技大会、および、

総合武術大会を開催する!」


「「「「「「ワァーーー!!!」」」」」」


月に一回開催される武力を競う大会

この2つの大会の優勝者はそれぞれ、

将軍とギルドマスターに任命される


上陸した当初、

リーダーは自然に俺になったが、

俺はあくまで方針を示すにとどめ、

具体的な指示を出す人物が必要になった


そこで、法の力を強くするために、

強い者が上に立つべきという考えにより、

大会が始まった


1回目は総合武術大会のみで、

身体強化系の異能持ちが優勝した


彼は土地の調査、開拓、魔物の討伐といったことを

指揮し、

人々の悩みに付き添ったことから、

ファンタジーのお約束である、

ギルドマスターと呼ばれるようになった


そして、ダンジョンの発見と共に、

実際にギルドが作られるに至った


しかし、そうなると常設の兵隊と、

その統率者が居ない

よって、もう一つの大会

アバロン剣技大会が開かれるようになった


ちなみに、剣技大会の優勝者は、

かつて召喚時の予選初回敗退者であったことは

同じ境遇の者に希望を与えた


そして、6回目の大会が始まる少し前、

島の人口は193人から、増えることになる

腹が膨らんだ女性が増えてきたんだ


とても喜ばしいことだったので、

大会はお祭り騒ぎになり、

みんなの笑顔が戻り始めた


だが、

良い事もあれば、悪い事もある


大会から数日後

複数のガレオン船がアバロンに“漂着”したんだ


もちろん、生存者もいた


人間、エルフ、魔族、

合計50人がボロボロの状態で倒れているところを発見


多数決により、種族ごとに隔離して手当てをし、

武器の管理を厳重にしたり、増えた人数分の食料を調達したりと大慌て


その上、

起きたら案の定、

険悪な雰囲気になるし、

言語が通じないしで・・・となっていたのが、


「おっと、魔族一の槍使いフリッツ選手、壁際に追い詰められたー!」


「「いけー!そこだ〜!!」」


「ちょっと、足腰のトレーニングが、甘いんじゃない?」


「森で草食ってる雑草娘よりは、マシさ!」


「ちょっと!なんで私に話が飛ぶのよ、集中しなさい!

あと、雑草は我慢強くて、生命力に溢れているの、

悪口に使わないでちょうだい!」


どっと観客たちが笑いに包まれる


軽口を言い合えるほどに打ち解けているのだ


「すっかり、ここの住民だな。なんだっけ、わ、から始まることわざ・・・」


「妾は転んで服を着るだっけ?」


「それを言うなら、災い転じて福となす、でしょ?!

それと貴女は服を着なさい!」


「ねえ知ってる?野生の動物は服なんて着てないんだよ!」


「貴女は野生の動物じゃありませんよ」


「わー!オーガだあ!!」


「取り消しなさい!!あっ、逃げるなぁ!!!」


他にもいろいろあって、

この二人もそうだが、

外からこの島に移り住む人が結構いる


現在の島の人口、853人


外に流れている噂、そのほとんどが事実であり、

アバロンは繁栄の一途をたどっている


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「勇者様、すでに耳にお入りでしょうが、

アバロンなる逆賊たちの集まる場所が、あたかも楽園であるかのように噂され、

国を守るべき兵士たちが、道を誤ろうとしています・・・

どうか、その神聖なるお力で、魔を討ち滅ぼしていただきたく」


「わかりました。

不肖、このアーサー、

正義のため、人々を誘惑する悪魔の根城を消し去ってみせましょう」


「おお、さすが聖剣の勇者様!!」


「「「アーサー様、万歳!!神聖国に栄光あれ!!」」」

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