無辜の少女と咎の吸血鬼 ep.2
「吸血鬼に……まぁ、いいや!」
そして、レミリアは顔を洗おうと洗面所の水に触れる
「いっ!?」
とてつもない激痛が水と触れた肌からじんじんと来る
「水…?こ、この体…他に、何が駄目なの…」
このままだと何が駄目で何が原因で死ぬか分からないためいつもの部屋に向かう
部屋に着き、本棚を漁り始める
「よし……ここらへんの本は、研究の結果ばっかりだった気が…」
そして、レミリアは『吸血鬼化薬の注意点』という本を見つけた。
「あ、あった!ええと……ん?著:Dr.ブラド?ブラド…あの人かな…」
自分に名前をつけてくれたあの男性のことかと一瞬で理解する
『吸血鬼化薬の注意点』を開き早速読み始める
「ええと……注意点…注意点……『一、 流水・陽・銀などに触れると強い激痛、最悪死に至る』…死に至る!?え?私、危うく死ぬところだった?」
自分の命の危機だったということを知り涙を流し「ふぇぇぇえ」とへたり込み泣く
ある程度泣いたと思ったらいきなり素に戻って
「『二、 強い吸血衝動に襲われる。一度人の血を飲むと人を襲うようになる…』…なっちゃうんだ…え?……なら、どう生きろって!続き…続き!『人間以外の血肉でも代用可能』…可能なんだ!?吸血鬼って…もっとこう…人間しか襲わないイメージが…!」
安堵と謎の落胆でその場に倒れ込む
「取り敢えず…どうやってここを出よ」
ゆっくりと立ち上がり。扉に向かって歩き始める
小さな体でゆっくりと小さな歩幅で可愛く歩き、やがて、扉の前に着く。
「うーん…」
扉に手を置いて軽く押してみると「ギギギギッ」という音を出して簡単に開いた
「開いた…簡単に開いた!!」
そして、意を決して外に一歩踏み出す
「っ…!まぶし!」
3週間前連れられる時には見えなかったはずの空が何故か見えていた
「え…どうして…」
自分がずっといた部屋以外は、跡形もなくなっていた
ここ以外も奥に見えていたであろう森たちも禿げていて
「え?お兄さん…は?」
お兄さん…Dr.ブラドであろう男性は、どこか探そうとしたその時
「ぁ…ねぇ、生存者よ…!」
見知らぬ女性がレミリアと目が合った瞬間そう叫んだ
「…!?」
レミリアは、逃げようと女性と反対側に走り始める
「あ!待って!悪い人じゃないわよ!」
「ほんと…?」
不器用な話し方で女性に言う
「うん…私は、咲楽…ねぇ、私について来て」
そして、咲楽という女性はレミリアに対して手を差し伸べたのだった
制作時間30分




