第13章 試練ときずな ① ヒロの好奇心
キラシャに ヒロがメッセージを送ってきました。
2008-02-28(Gooブログ初稿)
学習ルームとのオンラインが途切れて、病室でたった2人だけになった
キラシャとパール。
キラシャは、心の底からタケルのことが好きだと思ってたのに、
今まで耳が聞こえないなんて、気づかなかったこともショックだった。
それに、今どんなにタケルを助けてあげたいと思っても、何もできないキラシャ…。
ふてくされて、ベッドにもぐり込んでいると、ヒロからの音声メールが届いた。
[ヒロだよ。オレ、ロングホームルームに退屈してたから、
タケルにメールしたんだ。
だって、あんな短い時間に、クラスで仲良くしようなんて、
結論出るわけないじゃないか。
それより、タケルがどうなってるのか知りたい。
ダンがオレに任せるって言ってたから、これから警察に通報した方がいいか
ユウキ先生に相談してみるよ。
オレは、防衛軍にも知り合いがいるンだ。
何かあったら、宇宙のことだから、防衛軍にも動いてもらわないとね。
タケルのことは、あンまり好きじゃないけどさ。
あいつが戻ってきたら、また遠慮なしにケンカできるからな。
あいつ、なンかオレを本気にさせるトコがある。
オレ、あいつを助けてやりたいンだ。
何か事件に巻き込まれてるかもしれない。
解決できたら、バッジもらえるかもな。
タケルのアドレスも入れてるから、キラシャもタケルにメール送ってみればいい。
早くメールしないと、マギィが先にタケルにつまンないメールするかもよ。
じゃ、パールにもよろしく! ]
メールをパールにも聞こえるように、音声モードで聞いたキラシャ。
タケルのこと好きじゃないというヒロに、キラシャはムッと来たが、
いかにもヒロらしいコメントだ。
「ヒロガ タケルヲ タスケル? ヨカッタネ」とパール
「こんなこと、めずらしいンだけどね。ヒロって、へんなトコで気が利いてるンだ。
知りすぎて、おせっかいなトコもあるけどね」とキラシャは苦笑い。
『きっと、あたしのそばにパールがいるから、ヒロはイイトコ見せるチャンスだと
思ってるンだろうね。ヒロはパールのタイプじゃないから、別にいいけど…』
それでもヒロのおかげで、タケルにメールが送れる。
そのことが、キラシャにはうれしかった。
そばで黙って見守ってくれるパールにも、心の中で『ありがとう』と思いながら、
タケルへのメッセージを考え始めた。
原作者:金田 綾子
キラシャはタケルになんて メッセージを送るのでしょうか?




