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第11章 疑惑の中で ③ “キララ”の正体?

タケルの前に 突然現れたキララという少女。


いったいこの女の子は、幽霊なのか、エイリアンなのか・・・?


激しいゲームを終えたタケルは、近くのロビーで休憩を取り、


栄養ドリンクとサプリを買い込んで、グッと飲んだ。


『キララの声はしたけど、いったいどこにいるンだ? 


 キララには、どんな能力があるんだろう。


 オレにも、あんな超能力があったらなぁ…』


ぼんやりと、自分に超能力を与えられたら、何をやってみたいだろうと、タケルは想像してみた。


スクールにいた時は、パスボーがすべてだったけど、


もっと他に夢中になれることがあるかもしれない、


と宇宙の長旅の間にタケルは思い始めていた。


かといって、火星に行くことしか考えていなかったから、具体的なことが思い浮かばない。


『パパやママは、今ごろ何をしているんだろう?』


ふと心配になったタケルは、モアのメールのチェックを音声モードにして、


耳のそばに当てて聞いてみた。


[タケル、パパとママは部屋に戻っているからね。


 いつでも待ってるよ。


 なるべく早く帰って来なさい]


『パパの声、・・・まだ聞こえる。そうか、パパとママには心配かけちゃったな。


 キララに会ったら、一度部屋に戻ってみよう』


そのとき、“キララ”の声がした。


「タケル。あのゲーム、おもしろかったね。


 タケルのゲーム、応援してて、楽しかった。


 他の子は、ジャンプヘタだったから、つまンなかったヨ!」


“キララ”はうれしそうな顔をして、タケルの目の前にいた。


その姿は最初に出会ったときと同じだ。


「がっかりだな。お化けみたいなカッコで現れると思ってたのに…」


「アタシのこと、幽霊って言う人もいるけど、でも、幽霊じゃないンだ。


 タケルと同じくらいの年だよ。時々、消えるケドね」


“キララ”はそういって、タケルのすわっているベンチの横にちょこんとすわった。


タケルは、こんなことを普通に話す子と一緒にいることが、不思議だった。


「オレ、キララが見えないのに、ナンで声だけ聞こえたのか、知りたい…」


「声はネ、わかるヨ。アタシ、タケルのこと、応援したいって思ったンだ」


「応援したい? 」


「アタシ、家族いないから、タケルはアタシの仲間なんだ。


 タケルを助けてやりたいと思ったら、タケルの心に届いた…」


「キララのこと、幽霊っていうのは?」


「アタシは、幽霊って言うのがわかンないのさ。幽霊って、死んだ人間のことだろ?


 宇宙船で生まれたらしいけど、ここへ着いたときは、アタシひとりだった。


 宇宙船から出ても、だれもアタシに気づかない。


 言葉もわからなかったけど、いろんな動画見て、おぼえたンだ。


 宇宙船がこわされたから、このステーションで暮らしてる。


 倉庫に売れ残りの服が、置きっぱなしになってるンだ。


 時々、気に入ったのを見つけて着てるけど・・・、


 シャワーは人に気づかれないように入ってる。


 アタシ、モア持ってないからね。


 さっきみたいに、掃除してりゃ、チップがわりに、


 食べ物やドリンクをくれるンだ。


 幽霊って、食べたり飲んだりは、しないンだろ?


 モアなしに消えるから、シャワー室でお湯と泡だけ流れてたとか言って、


 おかしいって騒ぐ人はいるよ。


 でも、普通の人間だって、モアで転送できるンだろ? 


 ボックス使って転送するのが普通だから、


 突然消えるのが、おかしいンだろうけどね。


 だから、いつもは誰にもジャマされない秘密基地を見つけて、そこにいるンだ。


 アタシを見て、話しかけてくれる人間もいるから、


 何とかやってこれたンだけどね・・・」


『キララって、自分が死んだのわかってない幽霊なのかも?


そんな幽霊が、宇宙にはウヨウヨしてるって、聞いたことがある。


やっぱり、パパのいうこと信じてた方が良かったのか・・・』


「タケル。まだアタシのこと、幽霊って思ってるンだろ?


 アタシの言うこと信じないと、これから怖い目に遭うんだよ!」


“キララ”は意地悪そうに笑っていた。タケルはあ然として“キララ”を見つめた。


「タケル、アンタ幸せすぎるよ。きっと、やさしいパパとママがいるからだろうネ。


 人にだまされたことないだろ? 


 アタシには、家族がいないから、どんなことがあっても平気。


 何があっても平気じゃないと、生きてけないンだ。


 タケルは、もうアタシの仲間だから、言うことはチャンと聞いてもらうよ。


 アンタの耳が聞こえなくなっても・・・


 アタシの言うことは、アンタに聞こえるからネ。


 アンタのことは、先のことまでアタシに見えるんだヨ!


 ・・・で、タケルがアタシの言うこと聞かないと、どうなるかわかる?


 ・・・・・・タケルのパパとママが、殺されるンだ・・・」


“キララ”の顔が小悪魔に変わり、その目は冷たく光っていた。


タケルは背筋が凍りついて、思わず逃げようとしたが、金縛りにあったように、動けなくなった。


いったい、この“キララ”という女の子は、何者なンだ?

キララの正体がわかるのは 次のストーリーに入ってからになりますが


人を操れる 何とも不思議な少女が タケルに何をさせようとしているのか


お楽しみに!

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