表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/50

第10章 危険を感じながら ④ 呪われた船

通路で出会った キララという少女

いったい どんな子なんでしょうか?

タケルが、キララとの話に夢中になっている時、

トオルも一息入れるため、ミリより一足先に、

同じレストランに入ってきた。


タケルが今まで見せなかった明るい表情で、

いっしょうけんめい話をしている姿に気がついて、

思わず微笑んだ父親だったが、何だか妙な気がした。


そこへ、どこかの船長らしきスーツを着た、

白髪の男性が心配そうに声をかけてきた。


「あそこにいる男の子は、あなた方の息子さんですか?」


「はい、そうです。でも・・・、

いったい、あの子は誰と話しているんでしょう?」


トオルには、タケルの相手が見えなかった。


ここへ来て、目も悪くなったのかと自分を疑ってしまった。


「・・・お気の毒に。幽霊とです。

 早く、あの子から引き離さなければ・・・」


「うっ、ちょっと・・・、説明していただけませんか?


 なぜ、うちの子が・・・」


「私にも、よくわからないが、このステーションや、


 ここを出入りする宇宙船の乗客で、何度かこういうことがあったのです。


 そして、あの子が現われるたびに、


 このステーションで恐ろしいことが起こりました。


 だから、今回も・・・」


「それじゃぁ、うちの子は?」


「あ、いやいや。お宅の子が殺されるとか、そういうことではないのです。


 ・・・ただ、危険なことは確かです。早く手を打たないと・・・」


「どうしたら、いいのでしょう。・・・教えてください」


その白髪の男性は、事のあらましをトオルに伝えた。


その幽霊は、何年か前に船体を傷つけたまま、

漂流してきた宇宙船に憑いて、浮遊してきたものらしいこと。


その宇宙船が発見された時、姿が見えないのに、

女の子の泣き声や笑い声が聞こえたこと。


その宇宙船を解体処分した後、宇宙ステーションのあちこちで、

謎の女の子が出没するようになったこと。


その後、宇宙ステーションで疫病が流行ったり、

宇宙船の発着場で爆発が起こったりしたこと。


その幽霊と話した子が、謎の病気にかかり、

今も入院している子がいること。


それを解決するには、早く幽霊から離れることだと

言われていること・・・。



トオルは、話の多少聞き取れなかった部分も、

自分で良い方に解釈しながら、白髪の男性に会釈して離れ、

深呼吸してタケルに近づき、普段通りに話しかけることにした。


タケルは、ようやく話を終え、父親が近づいてくるのに気がついたようだ。


「パパ・・・。僕、この宇宙ステーションに来て良かった。

 紹介するよ・・・、あれっ?」


「どうした? タケル。何だか、さっきは楽しそうにしてたじゃないか」


「そう、パパ見てたの。キララって女の子としゃべってたンだ」


タケルはキョロキョロと、あたりを見回した。


「そのことだけどね。タケル。まぁ、先に食事を済ませよう。


ほら、ママもやってきた。さぁて、何を注文しようか・・・」

キララが幽霊? ここからタケルの新たな試練が始まります・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ