第10章 危険を感じながら ③ 久々のデート
女の子と話が合うのは 久しぶりなタケル
つい気を許せる相手ができて
打ち解けてゆくのですが・・・
タケルの両親との待ち合わせの場所は、タケルの決めたレストランだ。
このレストランにいれば、時間を気にせずキララと話ができる。
2人で空いた席を見つけ、ウェイトレスが近づくと、
キララはメニューを確認して、おいしそうなドリンクを注文した。
タケルも、すぐに同じ物を注文した。
「今まで、アンタどこにいたの?」
「えっ、地球だけど」
「そうみたいね。エムフィ・エリアかな?
・・・なんとなく、わかってたけど」
「わかってた?
『・・・オレの共通語って、なまり出てるかな~』
キララは・・・?」
「アタシ? ・・・ちょっと遠いとこかな?」
「どこ・・・?」
キララは、ウェイトレスからドリンクを受け取り、
おいしそうに飲みながら言った。
「フ~ン。まだ、教えらンないね。それより、アンタ何かスポーツやってなかった?」
「えっ?どうして?」
タケルも、のどが渇いていたせいか、ドリンクを受け取ると一気に飲んだ。
「なんとなく・・・。アタシって、感が強いんだ。当ててみようか・・・」
「うン!」
「そうだね。・・・ちっちゃなボール使ってるでしょ」
「あってる!」
「それから、ラケットも使ってる」
「そう!」
「卓球とか・・・」
「あらら~」
「今のは、軽い冗談だよ。バドミントンでも・・・テニスでもないでしょ?」
「うン!」
「そろそろ、当てに行こうか。・・・パスボーでしょ」
「あたり!!」
「もう、最初からわかってたよ。あんたに好きな子がいるってこともね!」
「えっ!?」
タケルは、ドリンクをゴクリと音をたてて飲み込んだ。
「アタシって、透視能力があるンだ・・・」
「そう。さっきから、気になってたンだけど、なんで掃除してたの?
何か罰を受けるようなことしたから?」
「ウ~ン・・・ ちょっと違うかな? 」
「エムフィ・エリアじゃ、掃除はスクールのルールだからやってるンだ・・・
廊下とか、トイレやシャワー室は、罰を受けたときだけだよ! 」
「別に罰でやってるわけじゃないのさ。
掃除してるアタシを見て、こんな風におごってくれる人もいる。
それにね。掃除しながら人を見てると、
いろんなことがわかってくるンだ・・・」
「あンな人がいるところで掃除なンてさ。
人に見られたら、なンか恥ずかしいし・・・」
「でも、アタシは慣れてる。
家族もいないし、人に見られて恥ずかしいなんて、思わない。
・・・家族って、いたらいたで厄介なんだろうね。
ああだ、こうだってうるさくって・・・」
「そんなことないよ。僕は家族がいなくなるなンて、
考えたこともないンだ。
他の誰より心配してくれるし、応援もしてくれるし・・・」
「甘えん坊だね」
「透視って・・・、どのくらい、わかるの? 」
「必要なことだけかな? アンタの顔見たら、ふっと浮かぶンだ。
・・・キラシャって、アンタのガールフレンド? 」
タケルは、頭を横に振った。
「あの子は、どっちかと言うと親友なンだ。
オレといると文句ばっかだけど、イイ時もワルイ時も、
いつも応援してくれる・・・」
「だから、好きだった・・・でしょ?」
「ウ~ン・・・でも、今はもう関係ない。
きっと、オレのことなンか、忘れてるよ・・・」
タケルは思い出して、モアを確認した。
「ほら、もうずっとメールが来てないよ。
きっと、ケンやマイクと遊んでいる方がいいンだ。
オレだって、他の子と遊びたいし・・・」
「それで、アタシとこうしているわけだ。
・・・OK。ここにいる間は、アタシとデートし放題だね。
よし、楽しみにしておこうっと」
「まぁ、そういうことだね・・・」
人の透視ができる女の子 キララ
タケルのことも わかっているみたいですが
その先はどうなることやら???




