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第9章 それぞれの想い ② リォンおじさん

オパールおばさんの 旦那さんは


リォンという名の人なのですが・・・

同じ病室で過ごすうちに、すっかり打ち解けたパールとキラシャは、どちらかが沈んでいる時は、片方が明るく声をかけ、お互いの話に耳を傾けた。


パールの熱が下がってからも、毎日様子を見にやって来るオパールおばさんは、治療中のパールを気づかって、家族のことは触れないようにしていた。


森の中でパールを助けようとしたパパが、今も生きているのかわからない状況で、パールの気持ちもふさぎがちだ。


そんな時、キラシャはなるべく、パールのアフカでの思い出を話して聞かせるよう、催促した。


パールの気持ちが、それで晴れるのなら・・・。


キラシャも、タケルがどこでどうしているのか、不安な気持ちもないではないが、今はタケルからのメールを待つことしかできなかった。


パールは、憂うつそうなキラシャを気遣いながら、アフカの楽しかったことを話した。


「アフカ ドームヨリ オオキナ シゼン アル。


ソウゲン タクサン ドウブツ イル。


キリン ゾウ カバ ゼブラ ヌー バッファロー


チーター ライオン タイガー・・・。


コワイ ドウブツ イルケド ワタシ オドッテ マネシタ。


オドリ ダイスキ。タイコ ナル ドキドキスル。


アフカ カエッテ ミンナト イッショニ オドリタイ・・・」


キラシャとパールは、同じクラスの仲間と連絡を取りながら、戦争が一日も早く終わることを期待していた。


そんな時、ヒロからのメールが届いた。


<パールに朗報だよ!


防衛軍の部隊が、戦争終結に向けて動き出したそうだ。


軍の指導を受け入れたら、どちらも公平に取り扱うと言ってた。


でも、武器をあまり持っていないパールの民族の方が、犠牲が多いンだ。


きっと、軍はパール側の味方になってくれるよ。


そうでなきゃ、僕が文句言ってやる!


クラスのみんなが応援してるから、元気でがんばれよ!>


相変わらず、自信家のヒロの言い方には、カチッとくるキラシャだったが、戦争の情報はヒロが一番早いし、確実だ。


ケンやマイクから、こんなニュースもあったよと、時々、アフカの戦争の情報を伝えてくれるが、ヒロがいち早く教えてくれたものばかりだ。


ジョンもパールを心配して、日に何度もメールをよこしてくる。


キラシャは、ジョンとパールならお似合いだから、上級コースまでエムフィ・エリアにいても、恋愛学で困ることはないよねと、話したことがあった。


でも、パールはジョンのことを優しいと言うだけで、好きという感じではなさそうだ。それより、パールは自分のエリアに戻るかどうか悩んでいた。



オパールおばさんは、自動車椅子に乗って、いろんなお菓子を持ってお見舞いに来てくれる。


海洋牧場で出会ったおじさんの話を2人がしていると、おばさんも話に入ってきた。


「まぁ、珍しい人がいたのね。あなたからアフカの戦争の話を聞いただけで、実際にやめさせようと行動するなんてね」


「そのおじさん、一人娘に会いたくてここへ来たんだって。でも、マシン人間になってたから、冷たくされたんだって。かわいそうだったね」


「そう。お気の毒ね。マシン人間だって、他のエリアでは地位の高い人もいるのに、ここのルールは、普通の人間でない者に対して厳しいわね」


「ネェ オバサン。リォン オジサン ドンナ ヒト? 」パールがたずねた。


「そうね。リォンも、大地震が起こった時に、ケガをして動けない人を何人も助けた人よ。苦しそうな人がいたら、必ず声をかけたわね。


彼も生きているなら、何か自分にできることがあれば、きっとそうすると思う。


でも、もし生きていたとしたら、私に会おうとしないのは、なぜなのかしらね・・・」


「おばさん、元気出してよ。あのおじさんが、リォンおじさんだったらいいのにね・・・」


海洋ドームで出会った パールを励ましていたおじさんは


いったいどんな人なのでしょうか?

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