表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/50

第4章 キャップ爺 ① プレゼント

キラシャは おじいさんに育ててもらったみたいに おじいちゃん子です。

どんな話をしてくれるのでしょうか?


海洋牧場へ行く前の日。



キラシャは、しばらく会わなかったおじいさんに、誕生日の前祝をしてやろうと声をかけられ、ケア・ハウスへ寄ってみた。



“キャップ爺”。キラシャはおじいさんを尊敬して、時々こう呼ぶ。



おじいさんは、空中ボートの船長だった。空中ボートはドローンが進化した飛行機で、空だけでなく、海にも潜れる未来の乗り物だ。



おじいさんが船長だったころは、外海の魚を獲るために使っていた。



小さいドローンは、ドーム内外のいたるところで使われているが、戦争などの緊急時以外は、空中ボートは、パトロール隊の救助活動か、観光の時に見かけるくらいだ。



おじいさんの影響で、海の大好きなキラシャは、午後のスポーツの時間に、ダイビングも選択していた。



タケルが火星へと旅立つ前までは、海中ドームでイルカの調教師になろうと思って、訓練に励んでいたのだ。



おじいさんは、久しぶりにやって来たキラシャを歓迎すると、誕生日のプレゼントだと言って、イルカ・ロボットを手渡した。



海のパトロール隊で、救助用に訓練されたイルカ・ロボットは、初めて海洋牧場で見かけた時から、キラシャがずっと欲しがっていたものだ。



しかし、このロボットをペットのように飼うには制限があって、パトロール隊の司令官から許可を受けた者でないと、所有者になれない。



ほんのささいなことで始まる友だちのケンカにも、すぐに巻き込まれてしまうキラシャ。



罰を受けた回数も多いので、すっかりあきらめていたのだった。

   


「キラシャは、熱心に海洋牧場に通っていたからな。



おまえがいつもイルカと仲良く泳いでいたのが、パトロール隊でも評判だったそうだ。 

 


知り合いのパトロール隊員にイルカ・ロボットの話をしたら、司令官にうまく話をつけてくれた。



聞けば、このごろはおまえさんもケンカもせず、いい子にしていたそうじゃないか。


 

それより、キラシャや。



おまえが危険な目に合った時は、このイルカがすぐにアラートを発信してくれるそうだ。



海の深い所へでも、パトロール隊がすぐに駆けつけてくれる。



いいかい。これは、ただの遊び相手ではないぞ」



『…キャップ爺、何もわかってない。



あたしがおとなしかったのは、タケルがいなくなったからだよ。



11歳になったら、ドームの外出許可が出るっていうのに…。



タケルったら急にいなくなっちゃうんだもン。がっかりだよ。



もう、ドームの外に出てもつまンないから、当分は出ることないと思うけどね…。



それに、危険な目にあったら、すぐにモアがアラートを発信するしさぁ~



近くのパトロール隊が、すぐに救助してくれるから、よけいな心配しなくていいのに…』



キラシャは内心そう思ったが、おじいさんを見つめると、笑顔で「ありがとう!」と言い、おじいさんの頬に軽くキスをして、感謝の気持ちを表した。



さっそく、ロボットをチャッピと呼ぶことにしたキラシャは、自分のピコ・マシンとの反応が良好か、確かめた。



チャッピがピコ・マシンに反応することで、モアからいろんな操作ができるからだ。  



チャッピをカメラで撮ると、モアがひとつひとつの機能を3Dホログラムで見せながら、どのように操作するのかを説明する。



キラシャは、キャップ爺がそばに居るのもすっかり忘れて、真剣に操作を自分でやってみては、その使い方を確認した。



半分以上は、すぐには覚えられない内容だったが、チャッピの持つ機能を知れば知るほど、その素晴らしさを感じた。



キラシャは、そばでじっと見守っていたおじいさんにやっと気が付くと、今度は両頬に熱いキスをした。



「キャップ爺! 明日は、海洋牧場に必ず持って行くね」と約束した。



キラシャはお礼に、久しぶりにおじいさんの昔話に付き合うことにした。

この章は 今後書き直す予定です。悪しからず ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ