表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/50

第3章 美しい転校生 ⑤ オリン・ゲーム(2)

オリンゲームの続きをお楽しみください!


広場のチェックポイントでは、メールと一緒に問題が送られて来る。



「フリーダム・エリアの初代大統領の名前は?」



「ユニバース・エリアで製作された、最大の宇宙ステーションの名前は?」



「クリエート・エリアで生産されている、輸出量の多い食料を3つあげよ」



「ユートピア・エリアで行われている雇用政策を何と言う?」



「ジヴァ・エリアのドームで使う、一日の平均エネルギー量は?」



「ヒンディ・エリアで伝えられている、宗教哲学は?」



「アフカ・エリアの多民族政策とは?」



「地球から火星までの距離は?」



答えは選択式だから、正解と思う番号にタッチすればよいが、授業の成績にもつながるので、できれば慎重に答えたい。



ただし、チェックポイントには見張りもいるし、視線が問題からはずれるとモアが警告を出すから、教え合うこともできないし、制限時間もある。



3人は黙々と、モアの問題の答えを選んで、全部解き終えると、すぐに返信。



2か所の広場のチェックポイントを通過すると、次はロボットを追いかけることにした。



キラシャのチームも、途中でまたマキのチームに出会い、競争してロボットを追いかけた。



でも、受信の結果は「残念でした(^_^;)、ハズレです!」



マキのチームは、早めにハズレに気づいて、近くのボックスへ飛び込んだようだ。



もう姿はない。



「やられたな・・・」



ケンもすぐにモアで、混雑情報を確認。



どうも下の階にいるロボットが怪しい。他のロボットの周りより、明らかに近づいてゆく人数が多いからだ。



3人は下の階へ移動して、ロボットを追った。マキのチームは見えない。



内心あせりながら、子供達に囲まれたロボットへ近づいた。



メールを受信したモアから「チェックポイント通過。おめでとう(*^_^*)、当たりです!」のコメント。



後は、ゴール前の広場の1ヶ所だけ。



マキのチームが、まだゴールしてないことを願いながら、最上階の少しゴールから離れた場所を目指し、ボックスへ。



混雑でイライラするくらい待たされたが、無事に転送された。



広場のチェックポイントにたどり着くと、もうゴールへと向かっているチームが見えた。



キラシャのチームも、受信した問題を秒殺で解き、返信すると、勢いよくゴール目指して走った。



トレーニング場の観覧席には、応援しているチームのゴールを待つ子供達でいっぱいだ。



前の方で、ダンが子分を引き連れて走っていた。



何チームかと競い合いながら、団子状態でゴールした。



「何位だろう?」



モアで順位を確認すると、ゴールの瞬間が浮かび上がり、28位という表示が見えた。



「タイムは28位か・・・」



キラシャは、大会に出るために、タイムだけでも20位に入りたかったので、ちょっとがっかりした。



「大会に出たかったなぁ~」つい本音が口に出てしまったキラシャ。



「惜しかったけどな。まぁ、そう簡単に20位には入れないよ!



 30位以内だったから、パールの件はOKだね? キラシャ?」と、ケン。



キラシャもマイクの頑張りには納得していたので、マイクに声をかけた。



「マ~イク~! 良かったね~ パ~ルとデートだよ~!!」



ところが、マイクの返事がなかったので、あわてて周りを見回すと、ゴールのそばで倒れたまま、動いていない。



「だいじょ~ぶ? マイク・・・」



キラシャは、マイクが生きているのか心配で、顔をのぞき込んだ。



マイクは、ようやく息を吹き返し、ゼイゼイ言いながら叫んだ。



「キラシャ ヤクソクだヨ!



 パール イッショ イケルネ!」



キラシャは、ケンと顔を見合わせて言った。



「いいよ!マイク。



 パールも一緒に連れて行けるよう、何とか説得してみるよ」



「ヤッター!!」



マイクは、大声で叫んだが、あわてて口を押えた。



ゲームの補助員が、近くに待機していた看護員に、吐きそうになっているマイクを病院へ転送するよう伝えた。



マイクは、移動用の車いすに乗せられ、モアの操作で看護員とともにスーッと姿を消した。




キラシャとケンは、その後18位で大会への出場権を得たダンに、「おめでとう!」と言って、仲間のゴールを待った。



数分後、マキがコニーとカシューに両脇を抱えられながら、ゴールへと入って来た。



「どうしたの?」と聞くと、「ちょっとね・・・」とマキが苦笑いした。



コニーとカシューは、口をそろえて不満を言った。



「マキ、早すぎ!」「私ら無視して、急ぎ過ぎ!」



コニーとカシューは、自分達のリズムを持っている。



マキのペースの速さに切れてしまい、ついカッとなって、マキの手を2人でパッと離したらしい。



「マキってさぁ、ひとり決めなンだモン。もう少し、あたしらのペース考えろっての!」



「そうだよ。あたしら、別に大会に出たいわけじゃないンだ。



 休憩、短いしさ。早けりゃいいってモンじゃないよ!



 やっぱり、ペースってダイジだよ・・・」



マキは気まずい顔をして、傷ついたひざをのぞき込み、キラシャを振り返って苦笑いした。



キラシャも、マキを見て微笑んだ。



そういや、タケルがチームリーダーで、無茶苦茶引っ張った時は、2人でぶつくさ言ってたっけ。



「タケル!マジ早~。休憩しよ~!」って。



そこへ、ヒロとニール、隣のクラスの賢そうな男の子、3人でゴールした。



ヒロは「もう少し、早くゴールできる予定だったンだけどな。



休憩所で異次元の話を始めたら、止まンなくなっちゃったよ」と言って、ニールと笑った。



サリーとエミリも男の子を引っ張って、戻って来た。2人とも浮かぬ顔だ。



背が高くてやさしい顔をした男の子が、バイバイと言って離れて行ってから、キラシャに向かって、がっかりした表情を見せた。



「あの子とは、合いそうにないね」



「周りに振り回されてばっかりだモン」



サリーもエミリも、自分達を引っ張ってくれるパートナーの男の子を探していたのだ。



同い年の男の子は多いけど、なかなかタイプの子を見つけるのは難しい。



上級コースが始まるまで、最初のパートナー選びは、これからも続くようだ。



中級レベルのオリン・ゲームが終わると、ドームの外でがんばっている上級レベルの選手達を映像で応援した。



トレーニング場には、巨大な3DホログラムでゲームをLIVEで映し出すコーナーもある。



みんな思い思いの場所ですわったり寝転んだり、友達とおしゃべりしたり、ドリンクを飲みながらの観戦だ。



キラシャの部屋の先輩ルディとパートナーのジャン、美男美女2人の映像が映し出されると、ヒューと口笛が鳴り響き、うらやましそうな声援が飛んだ。




でも、やっぱり社会人の方が断然早い。スクールの生徒は、最上級生の8位が最高だった。




今回は、行方不明者もなく、負傷者が多少出ただけで、ゲームは無事に終わった。




キラシャは鼻歌を歌いながら、海洋牧場の準備を楽しそうに始めた。




『タケルがいれば、最高なンだけどなぁ~』

オリン・ゲームも ずいぶん前に考えたゲームです。

上級生用の危険なゲームも 今後 キラシャが上級生になってから

参加しますので お楽しみに。

もう少し 面白い展開を考えられたらいいのですが

変えた方が良いところがありましたら コメントお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ