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奈落の果てのギャンブラー!  作者: 黒瀬雷牙
東の島国編(2)
42/50

命がけのライトニングルーレット

【ライトニングルーレットのルール】

※これはスイスの大手カジノゲーム会社Evolution社が開発した、実在するルーレットの一種です。


① 基本は「ヨーロピアンルーレット」

・数字 0~36 の37マスを使う。

・赤と黒、さらに緑(0)のマスがある。

・プレイヤーは、出ると思う数字や範囲にチップを賭ける。



② 通常の配当

(通常ルーレットと同じ)

・ストレート(単一の数字)… 36倍 → ライトニングでは変更あり

・赤/黒、偶数/奇数、ハイ/ロー(18個にかける)… 2倍

・ダズン(12個)やコラム(列)… 3倍

・スプリット(隣り合う2数字)… 18倍

・ストリート(横3数字)… 12倍

・コーナー(四角4数字)… 9倍

・ライン(横2列6数字)… 6倍



③ ライトニングの特徴

1.毎ラウンド、ランダムに“雷”が落ちる数字が選ばれる。

・1つ~5つの数字が選ばれ、画面上で稲妻の演出が走る。

2.雷が落ちた数字は配当が大幅アップ。

・通常の「ストレートベット(1点賭け)」の配当は36倍だが、

・雷数字なら 50倍~最大500倍になる!

3.ただし注意点。

・通常の「ストレートベット」の配当は 36倍 → 30倍に下がる。

・その代わり「雷数字」が選ばれた時に爆発的に増える仕組み。



④ 勝負の流れ

1.ディーラーが「ベットタイムです」と宣言 → プレイヤーが数字や色に賭ける。

2.ベット締め切り後、ルーレット台上の画面に「稲妻」が走り、雷数字が数個選ばれる。

3.ルーレットのボールが回り、どこに落ちるか決定。

4.落ちた数字が雷数字なら、倍率が炸裂。



⑤ 魅力とリスク

・爆発力:「雷数字」に当たれば一気に大逆転可能。

・リスク:通常の1点賭けの配当が30倍と低めになっているため、雷を引けないと不利。

・つまり「派手に勝つか、じわじわ削られるか」のハイリスク・ハイリターンゲーム。


ーーーー


 最初の数回転。

 イグニスは定石どおり、一点ストレートアップ狙いの戦略を試す。

 ライトニングルーレットはランダムで高倍率ナンバーが選ばれるため、広く分散しても意味は薄い。狙いを一点に絞るのが鉄則だ。


 だが、ボールは思った通りに落ちない。微妙に軌道を外す――完全に操られている。


(……なるほど)


 イグニスの目が光る。

 キャッサリーンはルーレットのボールを自在に操る、典型的な達人ディーラーの動き。しかし、その癖は浅く、粗い。


 イグニスは以前の経験を思い出した。

 サンライズシティのディーラー、エミリ――あの女の手の動きは完全に読めなかった。ボールがどこに落ちるか、最後の瞬間まで予測不可能。あれこそ真の達人。


(キャッサリーン……お前は……下の下の下だ。エミリと比べると、三段階くらい落ちる)


 イグニスは冷静に計算した。

 彼女はボールをコントロールできるが、心理の読み切りが甘い。人間の無意識の癖が、わずかに露呈するのだ。


 そこで一点に賭ける。


 数字〈17〉・オールイン。


 キャッサリーンが無意識に避けようとした部分に注目した。


 電撃が走り、ライトニングナンバーはまさに17に決定。白球が跳ね、吸い込まれるようにそのポケットに落ちる。


 場内がどよめき、キャッサリーンは蒼白になった。


「ま、まさか……読み……読まれてた……?」


 その瞬間、背後から低い笑い声。

 吉岡が姿を現した。


「ハハハ! やりやがったな、イグニス!」


 吉岡はキャッサリーンの頬を拳で殴り飛ばし、床に崩れ落ちる美貌のディーラーを睨む。


「テメェのせいで全部持ってかれたじゃねぇか!」


 イグニスはゆっくりと立ち上がる。


「借りは返させてもらうぞ、吉岡……いや、今回はお前の全てを奪う」


 因縁の再会、そして本当の勝負は、今ここから始まる――。

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