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奈落の果てのギャンブラー!  作者: 黒瀬雷牙
東の島国編(2)
36/50

再び、東の島国へ

 数日後、二人は任務を終えてサンライズシティに戻っていた。


 ルルイジーニがぽつりと口を開く。


「イグニスさん……いつか、日本という国のスロットを打ってみたいんです」


 イグニスは目を細めてにやりと笑った。


「ほう、日本か……懐かしいじゃねぇか」


 今回の勝利で得たスケイルを換金すると、二人の手元には20,000G以上があった。イグニスはその数字を見つめ、自然と思い出す。

 日本の仲間、ロマーリオのこと。

 まだ経験していない競艇やオートレースの話。


 ルルイジーニは小さく頷き、決意を告げる。


「なら……行きましょう。日本ならではのスロットと勝負するために」


 イグニスも笑みを返した。


「よし……次の冒険は日本だな。ギャンブルも、観光も、思いっきり楽しむぞ」


 こうして二人は、深海都市ルメナリアでの勝利の余韻を胸に、イグニスにとっては再び、ルルイジーニにとっては新たな旅路となる日本への冒険へと歩み出した。


 数日後、二人はついに日本に到着した。


 旅費を差し引いたGを円に換金すると、手元には二人合わせて200万円以上があった。イグニスは硬貨を握りしめ、深呼吸をひとつ。


「……よし、日本に来たぞ」


 街を歩きながら、イグニスは仲間のロマーリオと無事に合流する。


「無事でよかった、ロマーリオ」


「おう、拍子抜けするくらい何ともなかったぜw」


 再会を喜び、短い挨拶を交わすと、さっそく今日の目的地へ向かうことになった。


 ルルイジーニは目を輝かせ、胸を張る。


「イグニスさん、ついに……日本のスロットを打てます!」


 イグニスは肩を叩き、笑みを返した。


「おう、遠慮せず、思いっきり楽しめよ」


 三人は街のパチンコ・スロット店へ歩を進める。光と音の洪水、日本特有の熱気――ルルイジーニにとって憧れの舞台が、ついに目の前に広がった。


 店内に入ると、ルルイジーニは念願のスロット台に座り、リールの挙動を熱心に観察する。

 一方、イグニスは光と音に目を向け、眉をひそめた。


「……うーん、スケイル換算なら楽しいんだが、円だと全然物足りねぇな」


 イグニスはぶつぶつ呟きながらため息をついた。日本のレートでは、いくら勝っても感覚が小さく感じられるのだ。


 そこで、イグニスはロマーリオに向かって笑った。


「よし、競艇に行くか」


 ロマーリオも頷き、二人はスロット店を後にして街を駆け出す。日本特有の競技場、競艇場へ向かう道すがら、イグニスの目は冒険心と勝負心で輝いていた。


 ルルイジーニはスロットに熱中しつつも、隣でイグニスが駆け出していく背中を見送り、微笑んだ。

 こうして、イグニスの日本での新たな挑戦・競艇との勝負が幕を開けるのであった。

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