61/72
天才の証明④
今日もあっという間に練習が終わってしまった。野口先生にご挨拶、グランドにも一礼。じゃあね~、またね~、なんて友達と別れて幼稚園を出る要。まだ高架化には時間がかかるようで、たまに夕方の踏切りに捕まったりしながらまっすぐマンション・・・・・・ではなく山下公園へ。1時間半のクラブの練習では物足りないというよりは、学校の休み時間がチャイムで区切られていなければいつまでも遊び続ける、そんな所だ。4時頃だと要よりも小さな子が遊んでいたりするから、荷物を置いておくのは公園の隅っこの方。まずはその日の復習から。リフティングやドリブルなんかは狭いスペースでも可能だが、ゴールもないのでシュート練習なんかはちょっと難しい。小さな公園だし、強めにボールを蹴って道路に出ても大変だ。それと独りではパス練習も・・・・・・否、こっちの方は問題なし。
「要ちゃ~ん。」
進も合流だ。先に練習を終えて帰宅していた進も、要の練習が終わる時刻に合わせて家を出る。
「ちゃんと帰ってくるのよ。」
「は~い、いってきま~す。」




