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時間割りと時間泥棒①
【時間割りと時間泥棒】
1年4組、出席番号6番、鈴本 要。自分の名前以外にもう1ヶニックネームを付けられたような、自分家以外にもう1ヶ住所を与えられたような気がした。1クラスおよそ40人で、4クラスとも教室はパンパン。これを6人または7人1組の班に分ける。その中で班長とか副班長なんていう役割分担も行う。作業や課題を班ごとに取り組むこともあれば、提出物を班でまとめてから先生の机に置くこともある。給食も班の友達を机をくっつけて食べるし、掃除当番の担当場所も班で割り振られる。いつも誰かと移動、行動、活動を共にする。朝礼などはクラスごとに背の順で整列し、教室では班行動、日直当番なんてのも2人1組。ひとりでこなすのはテストと宿題くらいだろうか。学校生活を通して集団行動を学び、その副産物として連帯責任なるものを常識として刷り込まれる。いつも誰かと一緒という日常が苦にならず、安心感を得られる子は学校生活に溶け込みやすいが、苦手意識や疑問を持ってしまうと、大なり小なり我慢の日々となる。




