表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/72

そして入学式へ・・・③




 要がまちかど図書室で借りてきた『サッカー入門』。内容は入門書より紹介文に近いだろうか。本屋さんや学校の図書室でも目にしたことがあるかもしれない。サッカーの他にも野球やバスケットボール、テニスやバレーボールに卓球、バドミントン等。名前を訊いたことのあるスポーツ、有名所の競技が並ぶ。そのスポーツの歴史やルール解説に簡単な練習方法、サッカーであれば基本的なボールの蹴り方、トラップの仕方、リフティングのコツや各ポジションの役割など、未経験者や初心者、低学年に配慮した内容となっている。臭い言い方をすれば、初めてサッカーボールに触れる子供達への贈り物。そこには日本サッカーの現状、現在位置も記されていた。日本にプロサッカーリーグはなく、世界的に見てもその実力は下位。サッカー後進国。世界はおろかアジアの中でもベスト8が精一杯。日本サッカーは弱い。日本人はサッカーが下手。日本にサッカー文化はない。散々な書かれようだった。




 時刻は7時30分を回りました―アナウンサーが告げる―今朝もやっぱり帰ってこない。自分達で起きて、自分達で準備して、自分達で出かけていくのは立派なのだが、まぁ帰ってこない。

「それじゃあ、公園に寄ってそのまま行くから。」

「はい、すみませんがお願いします。いってらっしゃい。」

言い付けを守らない子供達にいささか不機嫌か、お母さん。

「まぁ、ほら・・・春休みだし、大目に見てあげていいんじゃないかな。」

「そうですね。2人共ちゃんとお手伝いもしてくれていますし。ただ、朝から元気すぎてちょっと心配ですね。」

「子供なんて、そんなもんさ。いってきま~す。」


 2人にとって嬉しい誤算がひとつ。大が付く程に甘えん坊だった進が、例の1週間の入院を経験してからどこか一皮◯けた。お兄ちゃんについていくだけではなく、お兄ちゃんと一緒に歩けるようになった、気がする。泣き虫のいじけん坊で、何かあればすぐに助けを求める次男坊が、忍耐を覚えた。


 数年後、そんなもんでは済まなくなるのだが・・・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ