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個性・差別・才能・義務③




 通っている幼稚園の評判に心を痛める園児はいない。そもそも子供の耳には届けない。本気で近隣の幼稚園と比較をする子も少なかろう。加えて子供の情報網はそこまで広くない。けれども大人は違う。評価なんて書くと偉そうに訊こえるが、例えばお母さん同士の世間話で○○幼稚園が話題に出たり、□□先生の噂が流れたりする。美談、ゴシップあるだろうが、やはり盛り上がるのは下世話の時。蜜の味には逆らえない。だからその標的とならない為にも幼稚園は、先生は、当然のことながら保護者即ち大人の方も向いて仕事をするが、園児はそんなこと思いもしない。

 きちんとした行進、乱れない集団行動、外に向けた中間報告の場。大きな声では言えないが、緊張しているのは先生達も一緒。子供達にとっては発表の場であり、緊急事態や万が一の臨機応変を求められるのが先生。我々の方が緊張して、胃が痛くて、眠れないのだよ。


 正徳幼稚園の運動会は10月の第2日曜日。2学期入ってすぐ、9月の2週目ともなれば園内の空気も運動会一色となる。園児と先生が一丸となって運動会の準備を進めていく。運動の好き嫌いはあろうが、さすがに園児で深読みする子はいまい、どうして運動会をするんだろう。

 昨今では春の運動会が主流だが、昔は秋の体育の日が定番だった。5月に長い準備期間の必要な学校行事をするとなると、特に年中組や1年生への負担が大きい。集団生活、新しい友達、時刻に縛られたリズムに慣れていかなくてはならない時期に、一大イベントまで迫ってくる。頭を整理するのに忙しいし、体を慣らすことにも苦労する。

 ちなみに正徳幼稚園の場合、年中組の主な出し物は徒競走とお遊戯の2種目で、なんだかんだ覚えなきゃならないのはお遊戯の方。入園早々振り付けを叩きこまれるというのは、楽しんで覚えられればいいのだが、恥ずかしさや難しさが勝ってしまって運動会が嫌いになってしまっては大変だ。幼稚園嫌いにも繋がりかねない。この考え方は間違っていないと思うんだがなぁ。

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