12/22
滴
もう会えることはない
重い足を一歩引きずりながら帰宅する
真っ暗な部屋
レースカーテン越しに 滴が幾重にも流れてゆく
止まらない
瞼が腫れ 鼻もつまり呼吸ができないくらい
苦しい
なんで…
顔にシャワーを浴びながら…でも止まらない涙
あの人は悪くない 車が悪いんだって
告白すればよかった…
告白すれば 未来は変えられたのかな
一目惚れが多いけど その先に見える
何かを感じた
から…
あの人の眼に惹かれた
まっすぐな瞳
ベッドに横になり
幾重にも流れる滴を眺めていた