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Non-daily love  作者: 美果
11/25

雨矢

皆の前では

なに知らぬふりをしていた


心の中は ナイフで身体を抉られたように

痛い


誰にも言ってなかったので

この気持ち 貫き通さなければ!

と 変な意地を張る


その日の講義は頭に入らなかった


帰り道 まっすぐに家に帰りたくなかった

気持ちを圧し殺す度に 

張り裂けそうになる


一人で泣けるとこ

どこだろう?


もう夕方 辺りは暗い


この大通り…

あの交差点…が…


足が無意識に私を導いていた


状況は判らないけれど

ここら辺 なんだ…


駄目だ 眼が次第に霞んでゆく

そのような中 小さな雨粒か私の身体に刺さってくる

歩く人はいない

通りすぎりるヘッドライトを浴びながら

強くなった雨粒に圧されながら

立ちすくみいつまでも泣いていた



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