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ある終わりの提示について
いつだって終わりは少し切ない。
それでも、終わらせることは、やさしさなんだ。
きっと、本当は、それぞれの心のなかで終わらせることなんだ。
そっと差し出された、終わりのかたちに、私もひとつの終わりを、
……受け入れることが、出来るかもしれない。
焼き付いた世界を抱えて、私達は歩く。
いつか、ふいに、その中のひとつの終わりを受け入れる。
まあ、残りは、私の最期まで、抱えて歩いて行くさ。
そんなもんでしょう?
あなたが受け入れた、終わりのカタチを、そっと差し出したのは、やさしさなんだ。




