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君はスターになりたい魔法少女なんだね
テーブルに置いたグラスに光が当たった。
青白いガラスに反射して光の方に青白い光を落としている。
影側にはクリーム色の光が落ちている。
グラスの中は水。
新しく加わったキリンは言った。
「私たち一応アイドルなんですよね」
ドコウが答える。
「カバーストーリーだけどね『売れない芸能事務所』」
「『これは撮影ですよ』って、ごまかす」
「そう」
「べつに売れてもいいじゃないですか。カバーストーリーだって『芸能事務所』であって、『売れない』は必要ないですよ」
「だって本職は魔法少女だからね」
「副業としてもアイドル仕事ほぼ皆無ですよ。このままではただの怪しい事務所です。カバーストーリーのためにも少しでも力を入れる必要があります」




