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きいろいはな
黄色い花。
誰かにとっては特別な想い出もあるだろうか?
独特の香りと独特の名前。
次第に増えて一面の黄色。
すべて
すべて
埋め尽くしてしまえばいいのに。
黄色い花。
黄色い花。
きっと誰かは恐怖をおぼえるだろう。
ああ、君には何が見える?
私には何が?
花の香りを嗅いだ。
貴女には分かるだろうか?
海からの風。
少し涼しくて、磯の香りがした。
黄色い花。
黄色い花を。
君はどう思うだろうか、なんて、そんなことばかり、考えていた。
黄色い花で埋め尽くされてしまえばいいのに。




