前へ目次 次へ 35/68 偶狂疾に因りて殊類と成る 「分らぬ。全く何事も我々には判らぬ」 「山月記はもういいから。まぁ、本当のことなんて、結局分からないかもしれないけどね。――悩みはあったらしいね」 「魔石にかけた願い」 「たえられなかったのかな?」 「どうすれば魔石を解除できるでしょうか」 「ううん、まぁ、会いに行ってみますか」 「大丈夫なんですか?」 「たいていは、魔石なんて発動できた時点で、願いはかなえられているんだよ。まして、二人が同じ願いを重ねたのだから」