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ねこのここのこ
「ここが行方不明の少女の友達の自宅。そろそろ帰宅時間」
ドコウ先輩と玄関がよく見える位置で待つ。
「たぶんあの少女」
少女が歩いて来る。普通。普通だ。おかしなところなんてない。
鍵を開ける。ドアを開く。玄関の先が見える。
少女に、大きな猫が抱き付いた。
「なるほど。大きな猫だ。化け猫と言われるだけある」
「ドコウ先輩」
「うん」
「私にはあの猫、女の子と二重映しに見えています」
「当たりだ。ありがとう。私には大きな猫にしか見えない。ネコヤナギの固有能力が関わっているのかも」
「ネコヤナギは猫じゃないのに」




