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猫道初段
手に入れたいものがある。
どうしても欲しいものがある。
私は欲しいものを手に入れる決意がある。
見栄を張ってしまったことを認める。
あの子のように現状も気持ちも吐き出せたら、こんなに厄介にはならなかったかもしれない。
ああ、でも、もはやどうでも良いことだ。見栄を張っても、見栄を張らなくてもいい。
手に入れたいものがあるんだ。
「貴女には手助けはいらないかもしれないけど」
と、言ってゴスロリの少女が笑った。
「私にも貴女の手助けをさせて」
私の手を優しく握った。
甘い、甘い、においがした。
私はずっと貴女のそばに居たくて。
貴女との幸せを手に入れる。




