前へ目次 次へ 20/68 くらやむ ゴスロリの少女が言った。 「貴女の願いかなえてあげる」 ゴスロリは公園のベンチに座る少女に丸い石を握らせた。 「これは?」 「お守り」 少女は綺麗なガラス玉と思った。妙に ひんやり している。 ゴスロリが石を握った手を上から握る。 「貴女の願いが叶いますように」 手から光が差す。 石がさらに冷たくなったと思ったら、砂の様に崩れて風に舞った。甘い、におい。 少女はゴスロリの目を見た。 「……手品?」 ゴスロリは首をかしげた。 「どうかな?」 笑って、歩き去って行った。