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詩*見つめて*

絡ませないように/春雷/城のあと

作者: a i o



絡ませないように/



その一滴を

振り払った風が

拓く

弓なりの空に蒼


見上げる彼女の

掲げるくしは

その手で

虹を()くために







春雷/



胸騒ぎより早く

呼び起こせよ

ただ明らかな

目覚めのごとく







城のあと/



昔、お城があったと

伝わる場所には今

がらんとした

寒々しい草地が

広がっていて


まるでそんなこと

気にも留めずに

その前を

通っていたけれど


早朝 世界が

どこまでも淡い紫に

包まれた時間


そこから見下ろす

遥かなる街並みは

朝霧の中から

白くぼやけたまま

微かな光により

浮かび上がり


不意に

この場所に眠る

お城の姿が

ストンと胸に

落ちていったのです









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