表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風見鶏が飛んでいった  作者: 藍内
1/3

いなくなった

 朝目覚めると、風見鶏の姿が消えていた。教会の、屋根にいた風見鶏。古ぼけた、木製風見鶏。ずっとずっと、教会が出来たころから屋根にいた。

「だからお腹が減って、餌を探しに行ったのさ」

 幼なじみのピーターこう言った。


 風見鶏が姿を消して、村中みんな大騒ぎ。大したことでもないのに大騒ぎ。ここは娯楽の少ない片田舎。


 村長たちが会議中、ピーター突然言い出した。

「俺が鶏の、代わりになる。毎朝必ず『コケコッコー』、と鳴いてやる」

 ピーター、みんなのために自分を投げ出す覚悟。

 聞いた私はこう言った。

「風見鶏は、鳴かないよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ