酒と言う名の列車
酒は列車みたいなものだ。
今日も定刻通り俺の喉をゆっくりと通過していく。
そして列車の中で飲む酒も、これまた一味違う。
たとえその列車が仕事帰りの通勤電車だとしても、この俺を旅気分へ誘ってくれる。
乗ってる列車は急行列車なれど、この酒は各駅停車。
口と言う名の駅に停車する回数が多ければ多いほど、酒と言う名の列車の旅を満喫できる。
終点に到着しても列車から降りるのが名残惜しい……
それにしてもお前さん、ちょいと急ぎすぎてはいないか?
たまには各駅停車に揺られるのも悪くはないぞ。
豊田楽太郎です。
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