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爆炎の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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『蒼天流』奥義2

「進藤に勝つ心当たりが有ります」

蓮がそう宣言すると、林は内容を聞く事もなく言った。

「蒼天流の奥義と宗家に伝わる最強の瞳術眼どうじゅつがんか!可能性は高い。但し、間に合ってくれるか、どうか」

「どういう意味やねん?」

千堂が疑問を投げ掛けた。

「これは、自分の憶測の混じった予知だがな。進藤は蓮がナイツに居る事をしった。その上で蓮を傷つけないように公安を襲撃し当時の上司の殺害、そして政府高官の一掃を行いたい。蓮が進藤対策で本家で修行するのもお見通し。早い時期に粛清を行うだろう。ナイツのエージェント以外阻止は不可能。しかし、我らでも阻止は五分五分とキてる」

「蓮がその奥義と瞳術眼を身につけたら勝てんやろ。さっさと習得したらええやんか」

「修行だけで最低2週間はかかるよ、千堂。しかも、奥義を極める修行を始めるのは新月からと決まってるし、奥義と瞳術眼伝授は満月か十六夜。次の新月は夏休みに入った後。後10日はある。併せて26日」

「約1ヶ月。そんだけ有れば進藤は行動起こせるだろうな。確かに、厄介やな。進藤が手加減するのは蓮だけや、わいらに遠慮なく殺意向けて来るとなると厳しいな」

「しかも、進藤だけじゃないぞ。配下が4人。同時多発テロも可能」

「でも、宗家に行って修行します。帰って来るまで、何とか凌いで下さい」

蓮にしては珍しく我を押し通した。そんな蓮に対し千堂は

「ええで、でもなわいバディ無しで凌がなあかんのかいな。キツいで」

了としつつもこれ又珍しく愚痴った。

「平さんに臨時バディに入って貰う」

 林が決定事項として言い、他のメンバーに否やはなかった。教官を務める事の多い山口平馬だが、戦士としての実力はルシファーに次ぐNo.2でここの誰よりも強い。林と清十郎以外は、平馬の教え子であり状況次第では全員とバディが組める。ちなみに林は平馬とは同期で、平馬の前任者に鍛えられた。清十郎も前任者の教え子であるが、林達の1期後輩になる。つまり全員の癖や長所短所、好みの特技、技まで平馬には手に取るように把握されている。ルシファーが総大将としてすべてのナイツを取り仕切り現場に出ない代わりに、間違いない実力者の平馬が平素は新人の教育をして緊急時は応援要員となって現場に赴くのだ。其れがNo.2の求められる役割だった。なので全員が頷くのは当たり前といえば当たり前の、千堂の臨時バディだ。

「平さんがついてくれるなら安心だね」

「そやな。でも、平さんの戦闘スタイルはガトリングガンぶっぱなしやからよって、わいも雷撃主体になるな。ボクシングスタイルは封印やな」

「あら、そんなに殴るの好きなら清十郎貸そうか?」

 蓮と千堂のやり取りにアリスが茶々を入れる。実際にそういう編成も執れるのだ。

「それも有りやな」

「任せた。僕は本家に明日から行ってきます。今日の所は

清十郎さん、緑川さん稽古お願いします」

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