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爆炎の世紀  作者: 愛媛のふーさん
18/25

時間稼ぎに汲々3

 α(アルファ)の居場所は割と早く判明した。α自身がO村総合病院に居ると通報して来たのだ。

「早く戦いてえ、暴れてぇ」

其れがαの〆の言だった。現着したのは林(棋士)と哲人(てつと)「かまいたち」予知と重力操作と四次元斬のコンビである。αは異能者では無く無限に再生強化出来る筋繊維と(白眼(びゃくがん))気の流れを可視化できる瞳術眼どうじゅつがんを至近の大国軍で移植された実験体である。実験的には成功だったがαの性格と趣向に欠陥が(快樂殺人者(かいらくさつじんしゃ))なのだ。総合病院のロビーは荒れ果てていた。

「漸く来たか。血を見せろー」

「A1G9」

林は哲人にアルファベットと数字2つずつのコードで攻撃を予め知らせる二人の本気で攻撃を喰らう事は無い。

「3Gの重力でノロマになりな」

αは身体が重くなりスピードが殺された。更に四次元斬で汎ゆる角度方向から筋繊維を断たれ満足な事はさせて貰えない。白眼で二人の身体の強度的や活動阻害的に有効な部位に必死に一撃繰り出すが予知の前には無力以外の何事でも無い。其れにαがキレた。筋繊維の再生強化増殖が爆発的にUP。多少動きが良く成ったがナイツのコンビは、淡々と今迄通りだ。突然αが挫けた。体はアメーバー並に再生するが、メンタルは擦り切れた。

「降参だ。コードは♤♡⚫♣♥⬛。γ(ガンマ)探しすと良い」

血を見せろと言っていたが、一方的に血を見せたピエロだった。

 次はγ。こいつは少々厄介だ。αと同じく異能者では無く、天然物の瞳術眼。しかも、七輪眼の中にある(石眼(しゃくがん))の使い手なのだ。そして剣士でもある。現着は(オーシャン緑川)と(アイスドール氷室)。本当たまたま完全な偶然である。γは

「参る」

冴子に斬り掛かった。弱いと見た奴から処理する。γの鉄則だ。間合い詰める途中で、冴子の鞭に横面を叩かれる。逆に緑川にウォーターソードで斬り掛かられる。両者の刃が噛み合い、睨みつける。緑川が距離を取る。

「身体が重い。妖しげな技だ。気をつけて」

「石眼かな。身体が石みたく麻痺するらしい」

「御名答!俺の視線から逃げられるかな?」

「チィ。身体が重い」

「切り刻まれよ」

「「嫌だね。合体技アイスレイン!!」」

氷の雨がγをズタズタにする。身体はドンドン重く麻痺するが異能の放出系問題ない。

「コード教えろ。体が利く内に入力したい、此のままだと死ぬぞ」

「◑■○⚪☆❖✯✰。β(ベータ)で最後、止ませてください」

γは這這の体で逃げてった。コードを入力して緑川も冴子も微かに動けるのみ。重い口を動かし

「これでは当分足手纏あしでまといですね。作戦遂行の障害以外じゃ有りませんね」

「思ったんだけど引き分け。試合に勝って勝負に負けた?此方の放出系の対策されたら、ワンサイドゲーム。あの瞳術の対策動けない内にじっくり考えましょうね」


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