時間稼ぎに汲々
ナイツ調査部の(トカゲ)こと市川遼は、警護対象者のリストの多さに癖癖していた。此れだけ膨大なら情報も、膨大。当たり前である。括りが政府関係者、『もっと絞れや!!』叫びたい。しかし、同僚も我慢して居る。(棋士)林から示された絞り込み検索ワードは性名のイニシャルSS、30代、女性。此れだけで15000分の1に減った。しかし、国家、地方自治体問わず関連団体の可能性有り。被害加害どちらの可能性有り。では、次から次にリストは増えるし、結婚で性が変わる事で該当と、日本のビックデータ攫ってるきになる。棋士はさらなる絞り込みする為に10日缶詰で、超高速で流れる顔写真見続けています。(炎聖)緋村蓮は今晩から継承の特訓と試練の儀式に入る。16日も掛かる。今迄手出し困難だったSS級の強敵を倒せる様にできるなら必要な期間だ。だが此の二週間程度で少なくとも1度は敵は、動く。棋士の確定予知だった。蓮の宗家継承は今回のみ成らず、今後の戦いの根幹に関わるのは自明の理。中断せずに済ますべき。調査部はデータから何ンとか手掛かりを掴め無いか?蟷螂の斧を振るって居る。確実なターゲットも3名いる公安警察の中堅管理職。進藤新の個人的怨恨対象者達だ。此れは後廻しの公算大である。
「棋士死んで無い?ソロソロ限界だう」
遼と世話人が強制睡眠について相談して居ると
「ターゲット判明!佐藤静江35歳仙台市立病院勤務。細菌とウィルスの専門家。加害者。バイオテロだ。一ヶ月前に退職、3日前に自殺。その間に生物兵器のウィルス培養。トカゲは都内のアウル研究所に潜入。解毒ワクチンのデータ回収。K大学付属に警備集中。俺は寝るzzz」
棋士はソファに倒れると寝た。具体的指示が出た為、実働部隊は臨戦態勢に、調査部は細かい関連情報の収集と精査を始めた。アウル研究所への潜入は非合法合法両面で行くと、きめ調査部の実働エージェントの3分1動かす事に。遼は狼犬(疾風)とともに合法部隊が入り込むと非合法でさっくりデータ回収する事に決めた。早速研究所出入りの業者3つ買収しエージェント紛れ込ました。情報が揃ったらばGOだな。
「2日で揃った。IDは正規のもの(外から中用)非正規の物(偽造内部機密ブッロック用)佐藤静江のデータから組み上げた佐藤静江のパスワード解除器。館内セキリテイ会社は買収したので、監視はこちらの味方。FIATパンダ愛車でGO。あんまり呆気無かったので割愛。手順通りに遺漏無く熟したとだけ。データがトラップかウィルスに効くか検証して生産開始に3日出来上がりに4日、1週間。動くなよ」