表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

天空の手記

耳鳴りが止んだから、万年筆と小さなノート、またはipadでこれを書く。

デバイスなんて、なんでもいい。


ついて回るのは、言葉だけ。

後にも先にも。


離陸直後の傾き具合には、毎回毎回、本当に飛ぶのかどうか不安になる。

はたから見たら、角度が足りない。

乗ってる側からしたら、傾き過ぎている。

言葉もそれに似ていて、発した側と受け取った側でどうせ意味も何も変わる。


一人乗りの飛行機。それも自動操縦だ。そんな未来になるなんて、誰が予想した。

ぶつかりそうになる前にAIがなんとかしてくれるから、特に問題はない。

むしろ追尾を利用しているから、自動運転が行えている。


しかし、俺は今じゃ脱獄犯で、しかも人間。

目が覚めたら、人間になってました、なんてそれこそ誰が信じるよ。

先週までAIだったのに。


サニーなんて呼ばれていたけど、この髭面でサニーはねえな。


はあ。

で、この髭面は誰かって?

俺が聞きてえよ。


先週まで、俺は二人の小学生の面倒を見てた、どこにでもいるAIだったんだ。

アレだよ。

宅配AIがよくわらかない野菜を運んできてからだ、おかしくなったのは。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ