第9話 ルル
このお話しスマホで書いてるんですが
2回タップしてしまって9話全部1回
消えました……
がーん
ちょうどオークションが始まる所だった。
「皆様、お待たせいたしましたそれではオークションを始めます」
拍手や早くしろー! などの野次が飛ぶ。
「えぇ、それでは1番ニーナ猫の獣人です30銅貨から!」
「35!」
「40!」
どうやら挙手して金額を言うらしい。
「はい50銅貨で落札!」
「続きまして2番ミミこちらは人間ではありますが料理掃除何でも出来ます10銅貨から!」
え? 10銅貨? 歳はさっきの子と大して変わらないのに人間だから?
この世界では人間だと差別されるのか?
俺は他の人からされなかったけどなぁ……
「13!」
「18!」
「20!」
「はい! 20銅貨で落札!」
人間の子は安いみたいだな……
「続きまして3番ルルこちらも人間ですが若さが売りです5銅貨から!」
俺が気になっていた子だ。
「5銅貨でも人間はなー」
「あぁ、しかもあの若さじゃ何の役にも立たないぞ」
「10」
「10銅貨! 他にいませんか?」
因みに今の10は俺だ。
「はい! 若いお兄さん落札ー!」
奴隷商人から手招きされ
裏へと周ると「良かったな買って貰えてしっかり躾てもらって可愛がってもらえよ」
そう言い手錠と足枷を外す奴隷商人。
「あの、俺も人間何ですけど……?」
竜使い? クロの事か?
「またまたお兄さんは竜使いでしょ? それに普通の人間と奴隷になった人間や獣人が同じ待遇ってわけにはいかないからね」
ルルを渡される。
俺は、ルルに大丈夫? と声を掛けてみたが反応がないとりあえずベンチのとこまで言ってまた話しかけるが返事がない。んー首の付いてる首輪邪魔だよなそう思いながら刀を抜く。
ルルはこちらを見て目を瞑った。
バキッと音がして首輪が壊れて落ちた。
「なんで……?」
「何でって何が?」
「わたし殺されると思ったから……」
「殺さないよ首輪邪魔だと思ったから取ったんだよ」
「変わってる……」
俺変わってるのかな……?
「ルルは行く所あるかい?」
「無い……」
「そっかじゃあ一緒に自由にお金を稼いで冒険者として暮らさないかい?」
「冒険者……?」
「うんルルが良かったらだけど……」
「わかった……」
「ルルこれからよろしくね」
手を差し出す。たどたどしく握り返してくれた。
こうしてクロ以外に新しい仲間のルルが加わった。
基本無口だけど話しかけたらちゃんと応えてくれるようになったかな……?
新しく少女のルルが仲間になりました!